プーケットに友達が出来た話です。

いやぁ、出会いは突然にでした。。

 

いつもはバンコクで満足していたのだけれど、2018年、初めてプーケットも経由してバンコクを回って日本に帰ってこようって計画したことから始まりました。

飛行機が着陸したのは夕方だったけど、スーツケースを拾って外に出たのはもう夜になってたのかな。

出たところでタクシーの受付カウンターに行って、言われた番号の乗り場に向かうとバンが止まっていて(おそらく行き先の地域によって振り分けている)、満席になったら出発というシステムだったみたい。

日本からネットでホテル予約した時は土地感が無いから何となくだったけど、向かったパトンという地域はプーケットで1番の繁華街でした。

 

3、4組降ろして、最後に私ひとり。プーケットには隠れ家のように小道の影にひっそり入り口があるホテルも山ほどあって、ナビ見たり付近の住人に聞いたりしてようやく下車。

その時ドライバーさんが言ったんだ。

「今日もう仕事終わりだから、もし今夜予定が無いのならご飯どうですか?街を案内するよ。」、、、と。

知らない人について行っちゃダメって散々教わってきたから親に知られたらめちゃくちゃ怒られそうだけど。一瞬だけ考えたかな。

しかしもう私は大人。全く知らない人ではなくて、この人は空港のタクシードライバー。この人はプーケットをよく知るタクシードライバー。知らない人ではないぞっと。

 

チェックインを済ませて、待ち合わせの時間にまた下に降り、タクシードライバーはバンを置いて私服でマイカーに乗ってやってきた。正直ひとり旅の醍醐味だとも思う。友達と来ていたらこのフットワークは不可能。

ドライバーはTRと言った。彼は決して家族の話はしなかったが多分ファミリーがいるに違いない。清潔感のある身なりをしていたから。もちろん深く踏み込んではいけない。ただ一期一会の彼と楽しい夜の観光とディナーをと思ってた。。

TRについて行って、山を上がっていった所の夜景が一望出来るレストランで晩ごはんを食べたり、ピンク色のネオンが眩しいストリートを歩いてみたり、クラブにも入ってみたし(タイは入場料という概念が無いから気軽に出入可能)、夜でも街の灯りが届いてほんのり明るい砂浜をトコトコ歩いたりした。

しっとりした白砂がプーケットを代表して「初めまして〜」と足元から挨拶されたようで、この地に親近感を覚えたなぁ。

そしてTRとお友達になった。私の幸運には本当に感謝したい。

 

翌日私は欲張ってピピ島1泊の予定を入れていた。TRは街と空港を繋ぐ専門のタクシードライバーなのに、仕事の合間をぬって私を港まで送ってくれた。車に乗りながらタイ人が日本人より働き過ぎな生活とか、日本のイメージの話とか、道すがらローカルな屋台が出てたら「これ食べてみて欲しい」って紹介してくれたり色々教わった。昨日会ったばかりなのに話しやすい人だなと思ってた。

 

そんなこんなで友達になった。私はたまたま良い人と知り合ったので、決して親にも多くの友人にも話す事はできないが。心配されるからね。

最もTRを尊敬する点は、渋滞の多いプーケットで、時間帯や道を把握した上で所要時間を正確に計算出来る所だ。旅行者において絶対的な信頼感があった。さすがプロ。時間に余裕があるからちょっと寄り道しよう、とかそんな旅が出来た。

 

以降、プーケットに行く度にお互いの近況を話し、ご飯に行ったり、今だとLINEで元気にやっているか交流を続けている。何しろTRは空港のタクシードライバー。TRの生活が心配だ。ちゃんとご飯食べられていると良いのだけれど。何も出来なくて心が痛む。

 

以上、TRとの出会いでした。

早くタイに行けますように。

経済を回したいな。。