着信記録 | カタセテロジュマン

着信記録

もう一台の携帯電話、解約するつもりでいたけど、まだ、できないでいるの。
その理由のひとつは、あの日の着信記録。
あの電話は特定のことに使う専用機だから、かかってくる電話も決まった番号しかなくて、だから着信の記録も必要ないし、20件たまるとその後は自動的に古いものから順番に消去されていく。一日最低一回は通話するのだから、遅くも20日間で、今日の記録は抹消される。それまで、そのことは特に頓着していなかった。

でも、あの日の、あの着信記録だけは、保存してしまっている。件数が増えてくると意識して、その他のものを消してきた。

12月28日18時59分。
番号の表示はないけど、ある人がくれた電話。
あの日話したこと、時々思い出す。思い出したい時に、思い出す。
たとえ記録を消してしまっても、すぐに忘れたりするわけじゃないと思うけど、でも、やっぱり、残しておいて、たまに、目でも思い出したい。
あの日の声と、話し方と、あの言葉とを、聴覚からの記憶だけじゃなくて、視覚からも思い出したい。
ちょうど電車に乗ろうとしたときだったの。数日来、叱責やら怒号などで、すっかり参っていた。そんなとき、思いがけずその電話があって、その声を聴いて、うれしかった。なぜだか急に、大丈夫って気がして、まだがんばれる、って思い直した。
だから、今でも、つらいときや悲しいとき、あの場所に立って、電車を一本やり過ごして、着信記録をみたりしちゃってる。

留守電にメッセージ入れてもらうようなことにならなくて、よかったよね~。
だって、毎日聴いちゃいそうだもん。つらかったり苦しかったりしなくても。

そうしたら、きっと、そのうちに、そういう自分に辟易としてくるに決まってる。

だって、だって、あたしのことだから。ふぅ・・・