六本木
偶然。ただの偶然。
このブログのデザインを表参道から六本木にしたのは、ただの気紛れ。今までが白基調だったので、黒っぽいものにしたかった、という程度。
表参道も六本木もよく行った。ちなみにもうひとつデザインとしてある恵比寿はほとんどいったことがない。ガーデンプレイスができたときには一度だけ行ったけど。だってタイユヴァンが日本にできたから。
あの頃の六本木は楽しかった。交差点を渡る間に友達が出来た。そのまま歌いに、飲みに、踊りに行った。だからといって、それ以上のことは何もなかった。あの頃、私が知り合った六本木の仲間は、純粋に(というのは語弊があるかもしれないけど)楽しむことを楽しんでいた。
信号が変わる。歩き始める。向かい合って渡る人とふと目が合う。どちらからともなく微笑む。すれ違いそうになったとき、
「一緒に行きませんか?」と声をかける。普通に考えたら、変かも?
だって、お互いに用事や目的地があるかもしれないのに?でも、あの頃、あの時間にあの街を歩くことは、用事や目的のためではなく、楽しむためだったんだもの(と私は決めている)、ちっとも変だと感じなかった。
男女の場合はたいてい男の方から。女同士の場合はおそらく年上らしき方から声をかける。何か暗黙のルール、マナーみたいなものがあった。
そういう出会いの相手は、必ずといっていいほど、複数人数だった。会社の仲間、社会人のサークルの仲間、久しぶりに会った友達、男女混合の5人から10人くらいのグループ。そこへ、見ず知らずの私なんぞが入っていいものか?などと思っているようでは、人生を楽しめない。
自分と全く違う世界の人たちの話を聴くのは面白かった。
私はあきれるほどおしゃべりなくせに、そういう時は聞き役が多かった。全く黙っているわけではありえないけど、でも、だいたいは、他の人の話を聴いて、感心したり驚いたりしていた。だって、二度と会わないかもしれないってことは二度と聴けないってことだもの。
そして、ほとんどは朝まで飲み歩き、いい加減お天道さまにもあきれられるに違いない時間になってから、三々五々家路につくのでありました。勿論会計はきちんと割り勘にして。
けれど、次の約束なんてしない。ただ、
「また、今度、会ったら一緒に飲もうね~」と気楽に別れるだけ。
本心ではどちらにもそんなつもりもなかったのかもしれない。もしかしたら、その夜は、彼、彼女らには特別な晩、艱難辛苦を乗り越えてせいせいしたかった晩で、翌日からはまた、現実の厳しさにもどらなければならないからこそ、その時間を思い切り楽しく騒いで過ごしたかっただけなのかもしれない、初めて出会った人間でも、数が多ければ、それだけ、騒ぎも大きくて、楽しいと思っていたのかもしれない、きっと、また、今度なんてないんだ。あるとしても、予定もできないようなずーっと先の日なんだ、彼らの毎日は仕事や生活できちんと形付けられていて、私みたいなノラクラと違うんだ、などと、あとから思ったりしたこともあった。
次の日も、あるいは翌週も、同じように交差点を渡り、角を曲がり、そのうちのどこかの場所で、目が合う。声をかける。同道する。そんなことが、一度ならずあって、楽しかった六本木の夜。銀座から流れることが多かったから、みんなそこそこお酒も入っていて、いい意味でリラックスしていたのかな。
一人で行くことも、友達と行くことも、恋人と行くことも、数人の仲間で行くこともいろいろあった。六本木は好きな町だった。
今はどうなの?
最後に六本木で夜明かししたのはいつだったか、全く思い出せないほど、遠い記憶。
来週、六本木方面へ行く予定。なんだか、すっかりお上りさんの気分で、ちょっと緊張。
あの人ってこんな人だと思わなかった、みたいな気持ちになりませんように。
あの頃の素敵な大人の町だった六本木が、まだ、感じられますように。
知り合った彼、彼女らの名誉のために。
いわゆるナンパというものでは全くなかったので、散会のときに誰かに誘われるとか、誘うとか、そういうことは一度もありませんでした。
書いている私のために。
まあ、誘いたい魅力もない女だったんだろって笑われちゃってもよろしくってよ♪ξ^ x 〆オーホッホッホ♪ヾ(≧ x ≦)ノ Oh yeah!