ペルソナ5のゲームデザインと音楽の調和!見て楽しめるUIデザイン!?
【出典ATLAS P5R】
今回は今年の10月21日にペルソナ5Rのリマスター版がNintendo Switchに登場する為、この作品のゲームデザインの凄みやUIデザインを従来のゲームと比較しながらライティングします。
UIとは?
UIってなんだよ!難しい言葉使ってんじゃねぇ!と思われる方がいると思いますが、UI=ユーザーインターフェースと訳されます。
ユーザーインターフェースとは簡潔に言うとゲームの情報をゲームプレイヤーに教える物、ゲームとプレイヤーがやり取りをする画面の事をUIと呼びます。
まだパッとしないと思うのでドラゴンクエストを用いて解説します。
今回はドラクエ5を用いて説明します。言わずもがなドラクエはモンスターを倒してレベルアップし、得たお金で武器やアイテムを買う事が出来ます。
主人公は最初に武器屋の店主に話しかけます。ここで「かいにきた」「うりにきた」「やめる」の選択肢がありプレイヤーはこの中から選択肢を選びます。この時点でプレイヤーは3つの行動が出来る事をゲームから情報として得られます。これがUIになりますがもっと分かりやすく言うと...
【出典 SQUARE ENIX ドラゴンクエスト5】
ここで「かいにきた」を選択するとこの店で売られてる武器の価格を見る事が出来、左下には武器の画像と右下には手持ちの残金が表示されます。この画面で得られる情報は武器の価格と手持ちのお金です。
つまり数値的な情報や持ち物のデータの情報などを得られるゲーム画面、それがUIです。
ドラクエ5とペルソナ5のUIデザインの違い
UIについて解説したので今回はそれのデザインについての解説を挟みます。ドラクエ5は無駄が無くシンプルに情報を伝える為UIにデザイン性は見受けられませんが、ペルソナ5はUI画面にデザイン性を見出しています。
【出典ATLAS P5R】
例えば本作ペルソナ5では高校生が怪盗と化し異世界でシャドウと戦うといった敵を倒すロールプレイングゲームの為、作中では回復アイテムを売ってくれる、
“武見内科”や異世界で認知の力によりオモチャのナイフと銃が本物の武器になると言った設定がある為モデルガンのお店“アンタッチャブル”が武器屋として登場します。武見内科のUIではアイテムかアクセサリーを買うしか選択肢が無い画面でも惜しまずデザインが施されており、アンタッチャブルも同様に最初の選択画面のUIでも高いデザイン力が見られます。
【出典ATLAS P5R】
また、別のUI画面に移っても別のUIデザインを採用している為制作のこだわりが随所に感じられます。ただプレイヤーに情報を与える為の画面の筈ですが、そこにデザインを加え入れ「UIデザインが凄い」ゲームとしても確立させたのが従来のRPGと大きく異なる点でペルソナ5の魅力です。
普通そんな所に力使うか?ペルソナのBGMのこだわり
またまた、ドラクエ5で例えを出しますが、ドラクエは街や村に入るとその街の音楽が、街の中のどこへ行っても流れます。道具屋に行こうが武器屋に行こうが教会に行こうが一緒です。
【出典 SQUARE ENIX ドラゴンクエスト5】
“🎵町はいきている”がずっと流れ続けるのですが、
凄まじい事にペルソナ5は薬屋に入れば
“🎵Butterfly kiss”が流れ、武器屋に入れば
“🎵Layer Cake”が流れます。
因みにドラクエを下げている訳ではなく、ペルソナが凄いだけで他のRPGも大体こんな物です。
お洒落過ぎるバトルデザイン
プレイヤーの私達はジョーカーに指示を出してバトルを進めますが、ジョーカーの周りにコマンドがあるのが見受けられますね?このお陰でプレイヤーとジョーカーが一体感を持ちながらバトルの緊張感も楽しめるのも演出の一つだったりします。
【出典ATLAS P5R】
またバトルで敵の弱点を突くと“1MORE”と言って、もう一回キャラが行動できる戦略要素がありますが、この1MOREのデザインを行い、同様に弱点を突くとキャラクター専用のカットインが入ったりと、
カッコよさと遊びやすさや没入感をこのデザインで表現しているのです。
【出典ATLAS P5R】
醍醐味、総攻撃のデザイン
ペルソナ5では“HOLD UP”と言い、敵全員の弱点を突くと怪盗団が敵を囲んで金銭の要求やアイテムの要求、自分の力にする、必殺の総攻撃で終わらせるか、の選択が出来ます。総攻撃を選択すると
【出典 ATLAS P5R】
戦闘メンバーのキャラカットインが入り、敵をダウンさせたキャラの総攻撃イラストが差し込まれます。
戦闘勝利後のリザルトとデザインを両立?
バトルに勝つと勿論経験値やお金やアイテムが貰えるのですが、ジョーカーの周りに赤いリボンの様なエフェクトが付きその上に得られたお金や経験値やアイテムが乗ると言った表現でプレイヤーにリザルト結果を表現しており、一瞬で4つの情報が伝わりますよね?
戦闘に勝った事、お金が手に入った事、経験値が手に入った事、アイテムが手に入った事です。
【出典 ATLAS P5R】
総攻撃で戦闘を締め括った場合、このまま通常戦闘とは違うUIデザインでバトルを締め括り、リザルトへ移行します。このシームレスでスタイリッシュな演出、3Dモデルのキャラが戦うだけで無く、多くの2Dデザインを挿入しながらテンポ良くバトルを進行し、デザインとも両立させる。ここがペルソナのデザインの凄みだと思われます。
【出典 ATLAS P5R】
従来のRPGならボタンを3回押さないとリザルト結果の表示が終わらないのですが、ペルソナは一気に見せる為、通常の雑魚戦でもテンポが良いのです。
【出典 SQUARE ENIX ドラゴンクエスト5】
以上がペルソナ5の他には無いゲームへのこだわりとデザインの秀逸性になります。今回ドラゴンクエスト5を従来のRPGとして評価しましたが、ドラクエも名作なので悪しからず。