人世の美醜の誠のイロハ、今度は貴様が教えてやると良い

【出典:ATLAS ペルソナ5R】

今回はペルソナ5Rから画家志望の青年“喜多川祐介”の人間性や魅力をシナリオの内容から紐解きライティングします。尚本記事はペルソナ5の斑目編のネタバレを含む為、予めご了承ください。


【喜多川祐介のプロフィール】

主人公達とは違う学校の都立洸星高校の美術学科に通う高校2年生。幼い頃に母を無くし、母の師匠でもあった日本絵画の巨匠“斑目一流斎”に引き取られてから斑目に大きな恩を感じ弟子として支えながら門下生になりました。そして母譲りの優れた画才も持っております。しかし不思議ちゃんな性格や能天気な面も見られるのが彼の特徴です。怪盗でのコードネームは“フォックス”で使えるペルソナが“ゴエモン”になります。



【出典:ATLAS ペルソナ5R】


祐介の宿敵“斑目一流斎”

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


斑目は日本絵画の巨匠ですが、昔から偉大であった訳ではありません。斑目が有名になった訳は一つの絵画が大きく関係しております。華奢で美しい女が霧が掛かった何かを抱えている絵画、名は“サユリ

女は一体何を抱えているのか?と想像力を掻き立てられる事や絵のオーラが評価されました。

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


そして、このサユリを斑目が発表した事で彼は巨匠と呼ばれメディアにも露出する様にもなりました。


斑目の恐ろしい本性

普段は大人しく聡明な斑目、しかし彼は歪んだ虚飾と欲望を持った男で自分の弟子や門下生達の作品を盗作し、自分の作品として世間に公開し続けており、歪んだ心の異世界、美術館の“パレス”も持っていました。盗作の対象は祐介も例外ではありませんでした。

「弟子は全員自分の作品、搾取し続ける家畜」と言う認知を持っています。

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


斑目が祐介を引き取った理由とサユリの真実

祐介の母は病弱だったにも関わらず夫を失い祐介を産んだものの、絵画への情熱は忘れませんでした。その時に描いていた絵が“サユリ”になります。ある時祐介の母は発作を起こし苦しみ出し、斑目は介抱し助けようとしました。しかし、邪な欲が走り、「ここで女を見殺しにすればこのサユリが自分の物になる。」斑目は苦しむ女を放置し、死亡させました。この悪事を悟られまいと斑目は幼く純粋な祐介を引き取る事で恩を感じさせ真実に気付かせない様にしてきた。という旨を斑目パレスのシャドウ斑目から聞きます。

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


斑目からの裏切り、祐介の恩と粛清への葛藤

斑目の異世界を歩き回る怪盗団と祐介、恩人から門下生に対する歪んだ認知を知るものの身寄りの無い自分を育ててくれた斑目への感謝が消えない事で辛く悩んでいた所....シャドウ斑目から

「お前達は死ぬまで私の家畜」

「自分の弟子は奴隷」

「祐介の人生もお前の母も全部私の所有物だ!」

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


その言葉を聞いた祐介、斑目の悪事を黙認し、真実から目を背け恩を感じていた事から無力だった自分と斑目に対し決別し、反逆の意志が芽生えます。


祐介の覚醒

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


「絶景かな」

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


祐介

「紛い物とて、こうも並べば壮観至極...悪の花は栄えども...俗悪、醜悪は滅びる定め...」


シャドウ斑目

「ふん!いきがりおって!何も知らずに死んでいくがいい!出合え!出合えー!!」


祐介

「貴様を親と慕った子供達、将来を預けた弟子達、いったい何人踏み躙ってきた?」


「幾つの夢を金で売った?」


「俺は貴様を絶対に許さない!」


【出典:ATLAS ペルソナ5R】


怪盗として参上した祐介!自分の恩人だった斑目と戦う決意と覚悟を持ちました。


決戦!斑目とサユリの真の姿


斑目に予告状を出した祐介達

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


遂に斑目基、シャドウ斑目と決着を付けます。

パレスに行く一向でしたが、シャドウ斑目が本物のサユリを彼等に披露します。

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


本物のサユリ、というのも認知世界での絵画になるので厳密に言うと本物では無いですが、元の姿のサユリを目の当たりにします。サユリの絵の女が抱き抱えていたもの、それは赤ん坊でした。そしてこの絵の赤ん坊こそが祐介です。つまり絵の女は祐介の母の自画像で、死期を悟り我が子に残していったものです。そんな大切な物を奪い、搾取してきた斑目に再び怒りを露わにします。

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


心の怪盗団

vs

日本絵画の巨匠“斑目一流斎”


決戦終えた一向、斑目は祐介に縋ります。


シャドウ斑目「美術界は所詮、金の世界、金がない芸術家は惨めだぞ?もう、あんな惨めな生活に戻りたく無かったんだ!」


シャドウ斑目「なぁ祐介、ワシはどうしたらいい?」

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


斑目のパレスは消滅し、歪んだ心の世界は無くなり彼は自分の悪事を公にし、一件落着となりました。しかし、祐介は以前より苦しみと葛藤するハメになります。彼はこの後に及び、斑目の事を「先生」と呼びます。祐介は自身を長年育ててくれた恩を忘れられず、心から恨む事が出来なかったのです。


【シナリオ外での祐介のキャラ】

ペルソナ5のやり込み要素として人との絆を育むサブストーリーの“コープ”があり、祐介のコープも存在します

【出典:ATLAS ペルソナ5R】


教会で主人公とポーズを取ったり、井の頭公園でボートに2人で乗り、近くにいた兄妹をスケッチしようとしてアプローチしたら警察に通報されそうになったりと、変人の要素も兼ね備えているのが祐介の魅力なんじゃないかなと思います。


以上が祐介のパーソナリティの魅力になります!


次回は秀尽学園の生徒会長、新島真の人格の魅力をライティングします。


【出典:ATLAS ペルソナ5R】