6月某日、名古屋ボストン美術館で開催されている「パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」に行ってきました。花の都・パリで生きる女性たち“パリジェンヌ”にスポットを当て、ドレスや靴といったファッションから肖像画、写真など、ボストン美術館の所蔵品約120点によってパリジェンヌの変遷をたどる展覧会です。

今回はコンビニで前売り券を買って訪れたのですが、入館する時にオリジナルのチケットと交換してもらえませんでした。以前、別の企画展に訪れた時もそうだったのですが、当日券を買っても企画展専用のチケットはもらえなかった記憶があります。他の美術館では普通に交換してもらえるのに・・・。

まぁ、それはともかく^^; 今回の展覧会では私の好きなジョン・シンガー・サージェントの油絵が展示されるという事で楽しみにしていました。この記事では「パリジェンヌ展」で展示されている代表的な絵画を中心に、私が個人的に気になった作品をいくつかご紹介していきたいと思います。

『フランスの室内装飾』 1905年頃
ウォルター・ゲイ(Walter Gay)作
まずはタイトル通り、フランスの室内装飾を描いた作品から。作者であるウォルター・ゲイはアメリカ生まれの画家で、1876年、妻のマチルダと共にフランス・パリへと移り住みました。マチルダは有名な投資家であるウィリアム・R・トラバーズの娘で、彼女が相続した遺産で夫妻は優雅な生活を送っていたという事です。
ゲイは始め、静物画や農民の生活などを題材としていましたが、1895年頃から豪華な内装の室内を描くようになり、インテリアの画家としても知られています。この作品では客人を招いてサロンを行う私的な空間が描かれています。猫脚の家具はロココ様式の特徴ですね。白を基調とし、繊細な金の装飾が繊細で上品な一枚です。

『未亡人』 1840年
トマ・クチュール(Thomas Couture)作
トマ・クチュールはフランス・オワーズ県出身の画家で、11歳の時に家族とパリに移り住みました。現在のパリ国立工芸学校で学び、その後エコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)へと進みました。後に自分のアトリエを開き、エドゥワール・マネをはじめとする有名な画家たちが彼の元で絵を学んだそうです。
ナポレオン戦争で未亡人となった女性を描いたこの作品は、私が持っているパリジェンヌの華やかなイメージとはかなり違うものだったので印象に残りました。悲しんでいるというよりは不機嫌そうな未亡人の表情。彼女は一体何を思っていたのだろうと想像が膨らみます。優雅・お洒落といったイメージとは一味違ったパリジェンヌの姿が見られる作品です。
中編へつづく