5月、夏のような青空が広がったとある日。ゴールデンウィークの混雑を避け、一泊二日で鎌倉へ行って来ました。短い時間ではありますが久しぶりの旅行です。

大船のホテルに荷物を預けて昼食を済ませた後、まず最初に向かったのは「鎌倉文学館」。江ノ電「由比ヶ浜駅」から徒歩10分弱の場所にあります。

新緑のトンネルを抜けると鎌倉文学館の入り口が見えてきます。

入口から歩いてすぐの所にある「招鶴洞(しょうかくどう)」。源頼朝が千羽の鶴の足に金の短冊をつけてを放ったという故事に因んでこの名前が付けられたようです。

緑に囲まれた鎌倉文学館の外観です。鎌倉文学館は、鎌倉ゆかりの文学者の直筆原稿・手紙・愛用品などの文学資料を収集保存し、展示する事を目的として昭和60年(1985年)に開館しました。以前、本館と敷地は旧前田侯爵家の鎌倉別邸で、昭和58年(1983年)に第17代当主・前田利建氏から建物が鎌倉市に寄贈されました。

外観はハーフティンバー様式(北ヨーロッパの木造真壁建築)を基調とする洋風と切妻屋根と深い軒の出などの和風が混在する独特なデザインとなっています。明治43年(1910年)類焼によって館が焼失した後で洋風に再建され、二度の補修・改築を経て現在の姿になりました。

敷地内には気持ちのよい芝生が広がっています。

この時期は薔薇園で「バラまつり」が開かれていました。

「羽衣」というピンクの薔薇。清楚な雰囲気ですね。

前日の雨で傷んでいる花もありましたが、概ね綺麗に咲いていたと思います。

こちらの黄色い薔薇は「星光(seikoh)」です。

館内の展示は写真撮影禁止になっているので詳しい記事にはしませんが、有名作家の直筆原稿が見られたのはなかなか貴重な体験でした。本当にたくさんの文学者が時を過ごした場所だったのだなぁと何だか感慨深かったです。
事前に鎌倉文学館だけは絶対訪れようと決めていましたが、今回の旅はほぼノープラン。気の向くままにぶらぶらと街を歩いてみるつもりです。それでもやっぱり、定番のあの場所に行かずにはいられません。結局ありがちな旅になるなぁと思いつつ(笑)次は「鎌倉大仏」へと向かいます。