
メールで届いた一枚の写真。空の青と夕暮れの赤が綺麗だった。君が僕に伝えようとしたことが少しわかった気がして、遠く離れている君との距離が少しだけ近づいた気がした。
同じように相手を思っていると感じながら、何かを変えることはできなかった。ずっとこのままではいられないと知りながら、答えを先延ばしにしていた。僕たちには何かが足りなかった。
ずっとずっと、このままでいられたら。今という時間に甘えて、お互い傷つけあうことを恐れて、何もかも曖昧なまま、そこから動けずにいた。そっと消えていく飛行機雲のように、行き先もわからないまま、途切れた。
あんなふうに優しく、切なく誰かを想うことはもうないだろう。
今でも、君を思い出す。愛とか恋とかではない。君にはもう二度と会えないし、戻れない。繋いだ手を離してしまったから。絶対、離さないと約束した君の手を、僕は離してしまった。
切なくなるのは、君のせいじゃない。秋という、君が生まれた美しい季節がそうさせるだけだ。