サンタ・マリア・マッジョーレ教会(Basilica di Santa Maria Maggiore)は、エスクイリーノの丘に立つローマ四大教会(四大バシリカ:古代ローマ様式の聖堂)の一つ。「真夏に雪が降る場所に教会を建てよ」という聖母マリアののお告げどおり、356年8月にこの地に雪が降ったことが始まりと伝わっている。

“サンタ・マリア・マッジョーレ(聖母マリアの聖堂)”という名前には2つの意味がある。一つは、世界の聖堂の中でも特に重要な教会、まさに母なる教会であるということ。もう一つは、聖母マリアへの崇敬を表す聖堂であるということである。世界中に聖母マリアにささげられた聖堂があるが、その中で最大のものがサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂である。




教会内部には初期キリスト時代の貴重なモザイクが。


入り口の上にある丸いステンドグラス。青を基調とした、聖母マリアとイエス・キリスト。


教会の正面もそうだったが、裏側にも広場のようなスペースがある。表と裏でこれほど印象の違う教会もめずらしいのではないだろうか。
ここでローマの旅は終わりを迎える。最後にたどり着いたのは母なる教会。青空の下、穏やかな午後に佇む人たちがいる風景だった。雨と曇り空がほとんどだったイタリアだが、私にはこの時の空が一番記憶に残っている。
自分が一度も訪れたことがない場所で、もしかしたら出会うことがなかったかもしれないものに出会うことができた。忙しかったけれど、いい旅だった。いつまでもここに居たいような気分だった。初めてみた風景も、短い時間を共にした人も、そこには確かにあるのだけれど、私はそれとは違う日常に帰っていく。フライトの時間は近づいていた。