ゴシック様式とルネッサンス様式を備えたサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Basilica di Santa Maria delle Grazie)。1463年にミラノ領主フランチェスコ・スフォルツァの支援を受けて建設が開始され、1498年に完成した。


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 ドゥオーモの後に見学したので、内部を見た時の感動はあまり大きくなかったが、シンプルで落ち着いた造りには独特の美しさがあった。内装は緑とオレンジと白の三色で統一されている。


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“最後の晩餐(Il Cenacolo o L'Ultima Cena)”は教会付属のドメニコ派旧修道院の食堂の壁に描かれている。下の写真はその入り口。こういう建物の中にあるとは正直、意外だった。


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 見学は完全予約制で規制も厳しい。見学の30分前には現地に到着していなければならず、内部は撮影禁止。壁画の修復に日本のテレビが関わったこともあり、以前は優先的に見学できる“日本人枠”があったという話だが、現在はなくなっている。壁画を見るまでには待合室と二つの部屋に通される。グループによる見学なので、待合室で前のグループの見学が終わるのを待ち、ガラスのドアがある部屋へ通される。外気との接触を減らし、そこで体についた埃や酸など、壁画に有害なものを取り除くためらしい。その部屋を抜けた後、いよいよ壁画の前へ。見学時間は約15分ほどだった。


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 壁画の撮影はもちろん(私語も)禁止なので、上の写真はショップで買ったポストカードを写したもの。壁画の大きさは4.2 x 9.1メートル。レオナルド・ダ・ヴィンチは1495年から制作に取りかかり1498年に完成している。ほとんどの作品が未完とも言われる彼の絵画の中で、完成した数少ない作品の一つである。反対側の壁にはまた違う壁画が描かれているのだが、その絵が“最後の晩餐”より大きく込み入ったものにも関わらず、それを見るのもそこそこに、私は“最後の晩餐”の方に見入ってしまった。壁画の説明については長くなるので各文献を参照していただきたい。その薄い色彩からか、ぱっと見の印象は薄いが、見れば見るほどそこに描かれている意味を考えさせられる壁画だった。
 

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 最後になったが、上の写真は壁画を見るために購入するチケット。“最後の晩餐”をいくつかに分割したものがプリントされている。私のチケットは“マタイ”が「今、主は何とおっしゃったのか」と他の弟子たちに問いかけている部分だった。自分のチケットに誰が描かれているのかを見るのも楽しみ方の一つかもしれない。

 駆け足で見学したミラノはここまで。一日ではとてもミラノという街を味わうことはできない。滞在時間が短かったのは残念だが、ずっと見たいと思っていた“最後の晩餐”が見られて有意義な時間を過ごすことができた。さて、旅はまだまだ続く。次は“水の都”ヴェネツィアへ。