前回前田先生から為になる便秘の勉強がありました。ガスが溜まるのは辛いことですよね。授業中や仕事中に何度ガスをバレないように出したか。最近SNSで赤外線を通して日常を撮影すると知らず知らずのオナラがバレてしまうというのを見ました。 

 

 

 

 

オナラくらい、、、。

 

 

 

 

オナラといえば口からのオナラとも言われるげっぷ!!!

今回のテーマは前回のウンチに引き続き、オナラもとい、げっぷについてです。

 

 

前回が大腸、いわゆる下部消化管がメインターゲットでしたが、今回は消化管の入り口、上部消化管についてです。

 

 

 

そもそもげっぷとは曖気、おくびと言われており過度な場合は下記が疑われます。

#逆流性食道炎

#機能性ディスペプシア

#呑気症

 

その中でも逆流性食道炎について今回はフューチャーしていこうと思います。

外来で胸痛など見た際心血管系を否定した後真っ先に飛びついてしまうのが食道症状。そう、GERD疑いですね。では実際に疫学的にはどのくらいいるのでしょうかというと・約10,5%と言われています。そのうち、内視鏡的にLA分類Grade C Dなどの重症例は3%程度とのことです。

 

 

 

げっぷとGERD   の関係性について考えていきます。その為にGERDの病態を少し。

 

その名の通り胃内容物が食道内に逆流することで食道を刺激し数多の症状を呈する。とまあざっくりいえばこんなところですが、その本質はLES(下部食道括約筋)の低下で一過性のLES圧弛緩が起こり胃内容物の逆流が起こります。

この一過性のLES圧低下とは嚥下と関係ないLES圧低下のことであり、これを起こす代表格がまさにげっぷなのです。

 

 

食道の逆流胃酸排泄システムは下記2点から成り立っております。

①嚥下による蠕動波で胃酸の大部分を胃内に送り込む

②残りは唾液で中和されて完了する。

 

①の障害、すなわち食道運動障害であったり、胃内排泄遅延起こすような、横隔膜裂孔ヘルニアというのが原因になるんですね。

以上から

GERDの理由としては、げっぷ、食道運動障害、横隔膜裂孔ヘルニアが挙げられます。

 

 

★NERDの存在

GERDはよく聞きますがNERDはどうでしょう?非びらん性逆流性食道炎のことです。

ざっくりいうと内視鏡所見のない逆流性食道炎ということです。

 

GER症状を伴う内視鏡所見のない病態、つまりGERDの最弱版?

ということではなさそうです。

 …GERD NERD両方にPPI投与し改善を見る試験ではGERDで55.4%、NERDで35,8%と差が見られた。

…PPI一周間内服したあとのGERを比較すると、酸が優位に減少し、GERにおける酸以外物質が55→97%になった。

 

以上のことよりGERDの軽症と捉えず別の病態が噛んでいることが示唆されているとのことでした。

 

PPI十二分に投与しているのにGER症状が取れない場合は酸以外物質による症状を考慮する必要があるかもしれませんね。

 

 

食道症状で有名なものは胸焼け、呑酸。

食道外症状で有名なものに、慢性咳嗽、咽頭部違和感、非心臓性胸痛など。が挙げられます。

 

よってほとんどの逆流性食道炎が臨床診断になるんですね。下記フローチャート参照

 

 

 

慢性咳嗽ガイドラインからでもGERDに行き着ける。参照までに。

 

 

 

治療、その他に関してはガイドライン参照のうえ、今回は省略です。

げっぷと逆流性食道炎の関係をまとめると、げっぷ→逆流性食道炎であるので 正確には逆流性食道炎の症状ということではないのでしょうが、げっぷを見たら逆流性食道炎を考えるのは必要なことだと思います。

 

 

 

 

 

ちなみに呑気症なるものには、噛み締め呑気症というのもあり、頭痛歯痛、げっぷが主症状で治療は歯ぎしり防止の矯正などになってくるようです。名瀬徳洲会には歯科も入っており気軽ににコンサルトできちゃいます。是非是非。

 

 

 

 

 

以上勉強だけのページでした。

 

 

まだ2度しか釣りに行けておらずサーフィンもまだ行けてない為なんの写真もない水流からは以上です。

 

 

 

次回は同じ神奈川から来ている40代の屋仁川大好きおじさん。井上先生からでーす。