こんにちは。アマミモヨリです。
今回もわたしが中学生の頃に流行った「キューピットさん」のお話です。
そういう話がお好きでない方、苦手な方はスルーしてください
◆~◆~◆~◆~◆~◆~◆~◆~◆~◆~◆~◆
前回①からのつづきです。
キューピットさんの儀式には、細かな決まりごとがありました。
たとえば10円玉から指を離したらダメとか、
最後は必ず「出口」と書いたハートマークから帰ってもらうとか。
儀式は放課後の教室や更衣室などでひっそりと行われていたのですが、
あるとき強者が現れたのです。
指が勝手に動き出したよ
本来3~4人で行うキューピットさんを、自分の右腕ひとつで動かしてしまう女子が現れました。
文字盤や10円玉は使わず、指先が勝手に動いて文字を書くのです。
これは便利!
授業中にひとりでキューピットさんを呼ぶ儀式が広まりました。
わたしはね、やってみたけど動かなかった。
(そもそも信じてないからね~)
(動かないよね~)
ひとりで動かせるようになったのは、クラスの選ばれし女子2~3人のみ。
そのときをピークに、わたしたちの学年では下火になっていったキューピットさんですが、
他の学年ではまだまだ盛り上がっていたのです。
放課後に響き渡る女子生徒の叫び声!
ある日の放課後のことです。
とつぜん発狂したかのような女子の叫び声が校舎に響き渡りました。
一年生がキューピットさんの最中に倒れてしまったのです。
とうとう禁止令が出たよ
こうなると先生も黙っていません。
すぐさま校内放送で、
キューピットさん禁止令が発令されたのでした。