古くなったヒルマのマットレスを捨てようとしたらこの騒ぎ。
いやいやいや、マットレスって布団の下に敷くものですから。
遊び相手じゃないですから──って書いたところで思い出しました。
上にのってとびはねて遊んだこと、
前転の練習をしたこと、
かくれ家をつくったこと──。
……なんでしょう、この罪悪感。
「これまでありがとね」 マットレスにお礼を言ってお別れしました。
そして誓いました。
今度捨てるときはヒルマの居ないときに ──と。
これまでヒルマの使っていたおもちゃや服などは、こっそり処分して来たのですが、マットレスまでその対象になるとは思いませんでした。
目の前にある物が無くなるとか壊れることが、とてもイヤで、かなしくなるようです。