発達障がいの子どもに話しかけると、


それはもうごく自然に、

あっさりと、

無視されることがあります。


もっと正直に言えばわたしなどは、無視されることの方が多いのです。

こういうタイプの子は、まず先に名まえを呼んだり

 

お話するよ、聞いて」などと子どもの注意をこちらに向けてから話すのがコツだと知ってはいるのですが、

 

だってね、つい今まで会話してたんですよ、二人で。

それなのに突然居なくなっちゃうんです、目の前から。

 

いえ、目の前には居るんです。

さっきからずっとドーナツを食べてるんです。

 

なのにフッと消えちゃうんです、意識が。

 

あ、いえ、気を失ってる訳ではないです、意識はちゃんとあるんです。

でも心ここにあらずって状況が、こちらの予想しないタイミング(わたしが質問に答えて、次にこちらが質問したらもう聞いてないとか)で

 

頻繁に起こるのでときどきイラッとしてしまいます。
 


ヒルマの場合、じつは聞えていたけどどうしようか迷っていて返事をしそびれたとか、

 

返事より自分のしたいことを優先しているパターンもあるので、念のため確認してみましたら、
 

 


わたしの音を「聞えなくしていた」のだそうです。


わたしの音を「止めちゃう」のだそうで、それはヒルマが操作するのではなく、
偶然なるのだそうです。

 

たとえば「後ろを向いたとき」などに…。

 


こんな風にときどき理解できないことがあって、困っているヒルマには申し訳ないけれど、それはわたしをワクワクさせます。


また少し、「わたしの知らないヒルマ」を知ったような気がして。