たしかにアレ?と感じたことはあったけれど、生後10ヶ月で歩きはじめたりして、まわりの子より発達がはやいのかもと思っていました。

 

こどもちゃれんじの1才号を読むまでは。


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1才になったしまじろうとお友だちは、パチパチと拍手をし、コップを持って乾杯していました。

 

それはヒルマには見られない(というか想像もできない)ことでした。
 

 

この頃のヒルマは野生児というか好奇心のかたまりというか、気になるものがあればそっちへ、また別のものを見つけたらそちらへと突き進んで行くばかりで、

 

そういった愛嬌のある動作をした記憶がありません。


母子手帳の1才の記録で「バイバイ、コンニチハなどの身振りをしますか?」という問いにも、迷うことなく「いいえ」に丸をしました。

よく歩き回るわりに、上半身にはあまり動きがないように感じていたのですが、今思えばそれが「身振りをしない」ということだったのでしょう。


その後1才1ヶ月で拍手を、1才2ヶ月にはバイバイを見せてくれたことで、わたしはすっかり安心していました。


この「バイバイ」がのちに、自閉症の子によく見られる「逆さバイバイ(手のひらを自分に向けて振ること)」になるとは夢にも思わずに・・・。

【つづきを読む】第6話「1才、言葉の遅れとクレーン行動」