生後7か月でハイハイがはじまると、ヒルマの行動範囲はぐんと広がりました。
玄関へ、浴室へと探索に出かけます。
声をかけても立ち止まることはありません。
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よほど楽しいのだろうと気にもせず、月日は流れ、生後9か月。
「ヒルマ、こっちおいで~!」
大きな声で呼びかけるけど、あいかわらず立ち止まりも振り返りもしません。
「もしかして自分の名前がヒルマだって気づいてないのかな?」
ハイハイでぐんぐん進む背中を追いかけながら、ふとそんな疑問が浮かびました。
まさかね。
ちょっとした笑い話のつもりでしたが、この無反応が5才になった現在でもしばしば見られるのだから、ため息も出ちゃうのです。
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* * *
では同じ頃の定型(発達)児さんたちは、どのような様子なのかと言いますと─
むちゃくちゃカワイイー!! のでした。
見学に行った保育園で目撃した衝撃シーン。
生後8か月の男の子が、大好きなくまのぬいぐるみを保育士さんに指差しで知らせていました。
ヒルマは指差しも、こんな風に何かを「見て~!」という要求もしませんでした。
こんなアピールが教えなくてもできちゃうのだから、定型児さんかわいすぎます!!
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