水たまりで遊べるから雨も好き、って。
水と、雨と、水たまりとあとは─
リボンが好きなのだと言います。
いきなりリボンが登場したので思わず聞き返したら、
「まちがえちゃったみたい」とにっこり笑いました。
おどろきました。
わたしが聞き返したことで、自分が変なことを言ったのだと感じたことにおどろいたし、「自分がまちがえた」と怒ったり泣いたりせずに言えたことにも。
保育園で何度もそんなことがあって、身についた技術なのでしょう。
ヒルマは年中ですが、言葉の理解度は年少かそれ以下です。
自分の思っていることをうまく言葉で伝えるのも苦手です。
「まちがえちゃったみたい」と言えば、それ以上語る必要はないのです。
でもそれって、なんか、かなしい・・・
50音表の絵を指して、ヒルマの好きなリボンってこれ?と聞いてみると─
「かわいいからすき」なんだって。
ヒルマはまちがえてないよ。
たとえそれが女の子向きのモノでも、それが好きなら、それでヒルマなのだから・・・。