そのおじさんにはじめて会ったのは保育園の帰り道でした。
朝に会うこともあったし、おじさんがお休みの日もありました。
ヒルマは気づいていませんが、あのおじさんと会った日には、100%アメをもらっていました。
日に焼けた大きな笑顔で、赤や黄色やオレンジのまあるいアメを、ヒルマの手のひらにのせてくれるのです。
それでも。
おじさんはアメを持っている時も持っていない時もあって、
アメをくれる時もあれば、そうでない時もある、ということで納得したようです。
おじさんからもらったアメが6個たまったところで、工事が終わりました。
またいつか、どこかで会えるのかもしれません。
きょうもいい天気。