そもそもアベノマスクと呼ばれるマスクが政府から配布されようとしていた当初コロナの蔓延に街中ではマスクが大幅に不足していたのは事実だった筈だ。国民にいち早くマスクを届けようとしたことは、それ自体は間違いではなかったんではないだろうか。ゲホゲホゲホゲホゲホゲホ

 

また、実際に配布されたアベノマスクはガーゼ素材だったこともありメディアでは、不織布にすべきであったとか使い物にならないとかの不評の意見のみが報道されていたと思うが、これについては少々疑問が残る。先ず不織布マスクの調達の大半が中国産に頼っていたことにより、世界中の需要がそれらに集中し、中々入手に難しい状況が続いていたということと、その様な中で不織布の材料も不足していたのではなかったか。また、マスク製造を依頼した先が通常マスク生産経験のないアジアの諸国だったということもあり不良品も多めだったことは事実としても、とにかくそれらは国民に配られた。グラサン目がハート

 

勿論この時に一世帯に2枚ではなく国民一人当たりに2枚ぐらいはほしいところで、そうしてあれば在庫もほぼ残らなかったかもしれないというのは結果論だが、しかし、在庫になってしまったのはマスクの不良品の仕訳や作り直しで時間を費やしていた間に、不織布マスクが街中に流通し始めたというタイミングのずれもあった。結果として、アベノマスクは大量に在庫し倉庫に積み上げられ、保管費に多額の費用が掛かっていると報道され、急遽、政府ではこの処理を急ぐため、先ずは国民の配布希望者を募ったところ、当初の予想を上回る希望総枚数が実在庫8千万枚に対し2億8千万枚となったわけで、安倍さんも「もっと早くやっておけば・・・」と上機嫌だったが、今度は発送費用が10億円掛かるとなって野党が問題視したという顛末だ。ゲホゲホ

 

しかし、よく考えれば、勿論大量の在庫は褒められることではないが、しかし、今回少なくともこれに関しては国民が欲しい利用したいという実際の声があがり(例えこれが安倍さん支援者が多数であったとしても)言ってみれば、初回の配布の不評とは異なり今回は“有効需要”が発生したとは言えないのだろうか。“国民が欲しい”といっているのだからこれについては無駄だというのは少し違うと思うし、そして何よりアベノマスクをめぐる一連の騒動を国家予算の無駄使いとしてしまうのも違う気がする。確かに無駄と思える部分もなかったわけではないにしても、そもそもが、これは国が国民相手に商売をして利益を出すためのものではない筈だ。えー?

 

普段、木で鼻をくくった国の政策に「もっと人間味のある政策や措置を」という人々の声は、こんな時、失敗の部分を声高に叫ぶ声にかき消されてしまうものだが、このアベノマスクの騒動に別の面からは国民の為にと行動して、ちょっと失敗して困り顔という却って人間らしさが伺える政策だったと思うのは間違えだろうか。勿論、全てそれで良しというわけでもないのだが・・・お願いお願いちゅーウインクグラサン