悲しむだけの話ではありません。
私は母が嫌いだったので、亡くなって感じた正直な気持ちを書いています。
読んでいて不快に思われる方もいるかと思うので、その場合は読まないほうがいいかもしれません。
亡くなったのが先週の土曜日。
昨日、やっと火葬が終わりました。
妹の時は火葬後の姿を見ても実感が沸かないというか、悲しさはあまりなかったけど、母の時は悲しかったです。
なんて言うんだろう。
本当に死んじゃったんだな。
いなくなっちゃったんだなって。
母は生活保護だったので役所の方にお願いして福祉葬にしてもらいました。
そうするのにもかなりの時間悩みました。
遺骨を引き取るか、引き取らないか。
訪看さんにもたくさん相談して、悩んで…引き取らないって決めました。
そう決めたらすごく楽になって、亡くなってももう大丈夫って思えました。
ただ最終的には、亡くなった後に自分がどう思うか、ということに委ねることにしました。
その結果、引き取らないことにしました。
火葬が終わったあと、遺骨を渡されそうになった時、拒否反応が出てしまいました。
えっ。私が引き取らなきゃいけないのって。
慌てて葬儀会社の方に言ったら、こちらで引き取るので大丈夫です。と言われて心から安心しました。
遺骨の入った箱を持ってください、と言われた時も私は持てなくて夫に持ってもらいました。
妹の時に私が持って帰ったけど、途中から気持ち悪くなって、放り投げたくなるぐらい嫌になったんです。
悲しいのに拒否反応が出てしまうというか。
自分でもこの感情はよくわかりません。
母が亡くなって悲しいけど、清々しい気持ちもあります。
やっと母のことをやらなくて済む。
母が癌になったのが2018年。
亡くなるまでの6年間、自分で言ってしまうけど頑張ってきたと思う。
母が癌になった時、まだ息子は1歳にもなってなかった。
そんな中で抗がん剤治療のために通院を手伝った。
大学病院で待ち時間が長くて、病院や車で息子に離乳食をあげて、オムツを変えて、母を家に送り届けて、往復1時間運転したあと、今度は家のこともやらなきゃいけなくて。
そのあと母が認知症になって介護も始まった。
認知症の病院にも通院しなくちゃいけなくなった。
息子はその時イヤイヤ期で育児が本当に大変な時だった。
息子のことでてんてこまいなのに、ヘルパーさんから急な呼び出しがあって実家に行って対応したりしなくちゃいけなかった。
お金がないのにデリバリーを勝手に頼んだり、ヘルパーさんの買い物用のお金を勝手に使ってしまったり、タクシーでコンビニに行ってしまったり、詐欺に引っかかってしまったり。
お金の補充にも何度も行ったな。
あの頃は1番しんどかった。
周りの友達やママ友は育児を実母に手伝ってもらったりしてるのに、私は育児だけじゃなく、母の介護をしてて。
その頃、ちょうどプレ保育で幼稚園に時々行ってて、ある時園長先生が話しかけてくれた。
いつも笑ってるけど、辛そうだね、って。
何も言ってないのに、私の辛い気持ちに気づいてくれた。
それだけでどんなに嬉しかったか。
今まで辛かったことを園長先生に聞いてもらった。
それは辛かったね、頑張ってるね、って言ってくれた。
辛いって思っていいんだってそこで気付かされた気がする。
息子が入園した夏に、母がお酒を飲みすぎて転んでしまい、大怪我をした。
お酒を飲んだことを忘れて何度も飲んでしまうから。
ケアマネさんが、もうこの状態での自宅で介護は難しい、入院したほうがいいとアドバイスをくれて、事前に登録していた緩和ケア病棟に相談した。
入院の許可が出て自宅介護が終わった。
そのあと生活保護の申請をすることになるんだけど、残金が3万円になっても許可してくれなくて。
入院預かり金(5万円)も預金だ、それがあるなら保護申請は通らないとか無茶苦茶なことを言われて。
病院側も預かり金は返金できないという。
その時は病院と役所の板挟みで、どちらからも責められるし辛かったな。
病院側に頼み込んでなんとか預かり金を2万円にしてもらって、やっと保護申請が通った。
通帳の残高は引き落としでギリギリの金額、財布には1万円しかなかった。
申請してから3ヶ月、やっと申請が通った。
ヒリヒリした毎日だった。
今までのことを振り返ってみたけどもう終わり。
6年間やってきた手紙や金銭管理、病院の支払い、実家の手入れ、もうやらなくていいんだ。
やっと相続放棄ができる。
やっと解放されるんだ。
だから、亡くなってショックで悲しい気持ちと、やっと解放されるっていう喜びと安堵もある。
でもふと思ってしまう。
私は一人ぼっちになったんだなって。
お父さんもお母さんも妹もみんな死んじゃったって。
勿論今の家族はいるんだけど、ぽっかり穴が空いた感じ。
水曜日に母の携帯の解約した時もふと悲しくなった。
お母さん、死んじゃったんだなって。
火葬の前日も寝れなくて。
火葬当日の朝、訪看さんがメールをくれて。
メールのやりとりしてたら自然と涙が出てた。
やっぱり悲しいし辛い。そう思った。
家族が死ぬのってやっぱり辛い。
嫌い、好きじゃなくても、育ててくれた母親、そして一緒に育ってきた妹なんですよね。
思い出がたくさんある。
悪い時だけじゃなくていい時もあったから。
うまくまとまらないけど、思ってた気持ちを全部書き出した。
これで一区切りついたかな。
あとは相続放棄。
妹の元旦那さんから、妹(姪と甥)の相続放棄も一緒にして欲しいと言われてる。
そうするとお金のやり取りも生じるし正直面倒。
でも私(身内)がやるほうが早いからって。
憂鬱だけどやるしかない。
来週司法書士の先生に会う予定だったからそのことも相談してみる。
早く何もかも終われー