メトロポリタン歌劇場で上演された

『カルメル会修道女の対話』

を映画館で観ました。

 

 

 

 

 

『カルメル会修道女の対話』
Dialogues des carmélites

 

フランス革命前後の

コンピエーニュのカルメル会修道女の

処刑を描いたオペラです。

 

 

革命派に従わず信仰を貫いたために

16人の修道女が

ギロチンに処せられました。

 

 

【作曲】

フランシス・ジャン・マルセル・プーランク
Francis Jean Marcel Poulenc 
1899-1963


20世紀前半フランスで活躍した作曲家の集団
フランス6人組の一人

ロマン派音楽や印象主義音楽とは一線を画し

新古典主義音楽に含まれる

 

 

声楽、室内音楽、宗教的楽劇、

オペラ、バレエ音楽、オーケストラ音楽を含む

あらゆる音楽ジャンルの楽曲を作曲。

 

 

代表作

1947年『ティレジアスの乳房(英語版)』
1958年『人間の声』

 

【原作】

ゲルトルート・フォン・ル・フォール
20世紀のドイツのカトリック文学を代表する女流作家
『断頭台下の最後の女(ドイツ語版)』

 

【リブレット】

ジョルジュ・ベルナノス
「コンピエーニュの16修道女殉教者」(英語)が起源
カルメル会修道女の処刑という史実のなかで
生き残ったマザー・マリーが

書き残した『証言(報告)』を台本化

 

【初演:イタリア語】

1957年ミラノ・スカラ座

 

【初演:フランス語】

同年パリ・オペラ座

 

【出演者】
ブランシュ・ド・ラ・フォルス:ソプラノ
架空の侯爵家フォルス家の令嬢
カルメル会修道院に入る

ド・ラ・フォルス侯爵:バリトン
ブランシュの父
妻が民衆の暴動に巻き込まれ命を落とした

騎士フォルス:テノール
ブランシュの兄
ブランシュの身を案じる

コンスタンス:ソプラノ
明るい性格の修道女
ブランシュの友人

クロワシー夫人:コントラルト
現修道院長
ブランシュに修道院の何たるかを教える

リドワーヌ夫人:ソプラノ
次期修道院長

マザー・マリー:メゾソプラノ
副修道院長

マザー・ジャンヌ:コントラルト
修道女長

シスター・マチルド:ソプラノ
修道女

礼拝堂神父:テノール

将校:バリトン

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはカルメル会って?

マルタ島に行ったとき

カルメル会の教会があって

少し調べたのですが

もう一度、調べる機会ができました。


その歴史をたどってみます。

 

12世紀にカラブリア出身の男性が

巡礼者、十字軍戦士として

パレスティナに向かいましたが

志願して修道者になり

カルメル山に修道院を築いて

暮らし始める。

 

カルメル山は、旧約聖書のなかで

預言者エリヤがバアルの預言者たちと対決し
勝利したことで知られる山である。

修道院に修道士が集まって生活を始め

1226年に教皇ホノリウス3世に認可され

正式な修道会となる。


13世紀にカルメル会士たちは

カルメル山を離れて

シチリアとキュプロスに修道院を作り

やがてイギリスなどヨーロッパ中に

カルメル会の修道院を建てていった。

14世紀以降、刷新運動がおこり
原点回帰が叫ばれるようになった。

その後、カルメル会内で分離や統合を繰り返す。
 

18世紀のフランス革命時、革命派によって

特権階級だったキリスト教聖職者が弾圧される。

 

そう、この時の話が

このオペラになっています。

 

フランス革命には

こんな悲劇もあったのですね。

 

オペラの内容も含め

まだまだ勉強が必要です。

 

 

2019年6月10日(月)

 

 

 

 

■カルメル会修道女の対話