100%医師向けの講演というと、1年に一度、くらいのペース
少ないなぁ 我ながら思います。
でもだからこそ、貴重。
医師を責めず医師を全く嫌な気持ちにせず
けれどもソフトにガツンと気持ちを切り替えるきっかけになると
お伝えすると、言われる言葉です
土曜日の講演でも
「時に大きなギャップに絶望感を持つこともあったのですが、こちらの想像力も足りなかったのではとの反省もあります。お互いに相手を思いやることが大事ですね。素晴らしいお仕事、もっともっと発展させていって下さいね。」(内科医・老健勤務)
「相手は高齢者だから気を付けているつもり。でもつい、それちゃうちゃう、とやってしまいます。それじゃいけないって思ったし、どうしたらいいかまでわかりました。」(内科医・クリニック)
「あまさんに、実際にわたし達が質問した答え方に全て表れている。あーそうか、そうですね、と一度しっかりと受け取ってくださっている。あれが私達医師はできていない。あんなふうにやるんだ、とあまさんが体現して見せてくださった。」(内科医・訪問診療)
などなど。
子どもとのかかわり方についても、保護者の医療のかかり方についても、伝わることで楽になったり肩の荷が下ろせるようになるといいなと思っている。
でも、それらももちろん変わらずにやっていくけれど、それを上回る、医師に伝えたいこと、はたくさんあります。
やはり医師にわかっていただくことで、診察は変わります。
もちろん患者からのアプローチもできます。医療者は医師だけではないし。
ですが、やはり一番は医師がどう患者や患者教育に関わるか。
責めない、否定しない、いったん受け止める。
肯定する、ではなくて。受け止める。
患者の思いを、気持ちを、患者がした選択を、いったん受け止める。
背負ったものをおろして初めて、もっと知りたいと思えるのです。
いつも伝えるのが圧倒的に多いのは小児科医師、というか、医師というとあまり小児科の先生以外に伝える機会はなかったのですが、この週末は、女医さんという共通点以外は、内科、小児科、眼科、産婦人科、婦人科、外科、耳鼻科、皮膚科の先生方とたくさんお話して、私も刺激がたくさんでした。
全国津々浦々、様々な場所で医師たちへ伝えることで、もっともーっと患者さんが納得して安心して医療を受けることができるように、
それによって
不確かな情報に振り回されなくなる
確かな情報を選べるようになる人が増える
病気はある
人はみな、いつか亡くなる
けれど、
今よりもっと安心して自分の死を見つめたり家族を看取ることができたり
確かな情報を受け取ることで不安に駆られずに済むようになる
一番は、率直なコミュニケーションを取ることで、医療者とスムーズに心が通うようになる
実際に小児科で、そうなったよ!という声は多く聞いてきました。
それはきっと、全科に言えることで、最期の場面であれば尚更必要なことだと思います。
がんのこと、胃ろうのこと、心臓マッサージのこと、患者が様々にコミュニケーションを取る場面はたくさんあるからです。
きっと全科に必要なことで、今はまだ小児科を中心にやっていますが、これから広がっていくと思います。