太宰治とスミスの作品は、読みやすい。孤高の芸術家であるが、実はサービス精神のかたまりだったりする。この太宰の名作にも、ファィンアートとエンタテイメントの両方がある。主人公の母が(作中で最後の貴族と形容されている)スープを飲む場面があるのだが、この飲み方をまねして何度服を汚したことか。ばかだったなあ(俺のこと)。