ありちゃん主演、星組『夜明けの光芒』ブリリア初日に行って参りました!

改めまして暁千星さん

星組組替え後初の東上主演、おめでとうございます!

(→終演後に組長さんがご挨拶で触れていて、ホンマや!ってなりました。)

すっかり星組に馴染んでいるので、そういえばそうだったよねと、びっくりしてしまいました。

 

それでは早速、思いつくまま感想を綴りたいと思います。

 

 


 

 

分かりきっている事ですが、ありちゃんは本当に真ん中が似合う。

 

今回の公演、ありちゃんといえばダイナミックなダンス!となるところを、ダンスはフィナーレまでほぼお預けなのです。

ではダンス要素はないのかというとそうではなく、天飛華音さん演じる「闇」を中心にした、「闇ダンサー」が随所で踊りまくっています。

周りは結構踊っているけれど、ありちゃんは劇中で「闇」とからむお芝居寄りのダンス少しと、瑠璃花夏さん演じるエステラと軽くワルツを踊る程度で、あとはひたすらお芝居。

あえてダンスを封印し、無垢な少年が美しい少女との出会いと思わぬ富を得ることにより、喜びや希望、苦悩や嫉妬を経て成長していく様子を、瑞々しく演じられていた印象です。

 

作品冒頭は少年ピップ(藍羽ひよりさん)が脱獄囚(輝咲玲央さん)に半ば脅されて、彼を助けるシーンから始まります。

いきなりの緊迫したシーンに手に汗を握り、一気に物語に引き込まれます。

原作の「大いなる遺産」も、1990年に月組で上演された作品も未見の私は、要所要所の様々な謎が気になりつつも「次はどうなるのか⁈」と、ハラハラドキドキしてしまいました。

(→6/8の配信視聴を我慢してよかった)

 

何度も出てくる近所の大邸宅とその女主人(七星美妃さん)が実にミステリアスで、その大邸宅で女主人の養女エステラと少年ピップは出会い、少年は少女に恋をしてしまうんですね。

けれど少女はまぁ高慢で、少年の片思いといったところでしょうか。

(のちに少女は社交界に出るため大邸宅を出てしまい、しばらく会えなくなります)

 

ある日突然遺産の相続人となった鍛冶屋で働くありちゃんピップは、真の紳士になるためロンドンに行くのですが、最初から散財気味。

見ていてつい「ありちゃん!そんなに使っちゃうとあとから大変やで!」なんて思っちゃうんですが、有頂天になっていて無邪気でなんか憎めないというか、可愛い。

 

真ん中でお芝居するありちゃんは、ライトが瞳に上手い具合に映り込むこともあり、本当に目がキラキラしているんです。

(ピンスポットが1番あたってるのはありちゃんなので、当然なのかもですけど)

客席から観る位置もあると思いますが、私の見た位置(1階前方)からだと不思議と瞳がキラキラして見えたのはありちゃんだけで、「さすが星の光やで」と妙に感心してしまいました。

※プログラムに今作品タイトル「夜明けの光芒」の由来が書かれていて、

ありちゃんの芸名にちなみ、”幾千もの星の光に差し込む暁色の光が、明るい未来の光へと繋がっていくように” との願いが込められているそうです。

考え抜かれたタイトルだったのだと感心すると同時に、先生の愛情と劇団からの期待の大きさをひしひしと感じました。

 

話しを戻し、ロンドンの紳士クラブに出入りするようになるありちゃんピップ、度々夢に出てくる「闇」にそっくりな大地主(華音くんが二役)と出会い、またエステラと再会し彼女への思いを増々募らせていき、徐々に人生の歯車が狂っていきます。

(エステラが高慢な理由も明かされますが、女主人の悲しい過去も相まって本当に苦しく切なくなります)

感情を爆発させ苦悩し、絶唱するありちゃん、こういうありちゃんもカッコいい。

 

華音くん演じる「闇」というのは、少年時代に少女に出会った事により生まれた「少年自身の心の闇」という設定のようで、終盤に光(ありちゃん)と闇(華音くん)との対決がありなかなか面白い演出だなと思いました。

最後には「光」が「闇」を倒し、なんやかんやで遺産や地位も失いかけますが、ありちゃんピップはお金よりも大切なもの、家族や友人、真の紳士とはどういうことか に気が付きます。

ラストはエステラ(大邸宅と遺産を引き継いでいる)と結ばれるので結果的には憧れの女性も遺産も手に入れるのですが、きっと今度は上手くいくだろう、2人は幸せに暮らしていくのだろうというハッピーエンド。

 

冒頭、少年ピップが少女エステラと「夜明けの光芒」を見るシーンがあり、長い闇のような年月を経てラストに心身共に成長した二人が再び「夜明けの光芒」を共に見、明るい未来を誓い合う。

同じモチーフが出てくるのも、なかなかニクイ演出だなと思いました。

 

 

さて、ラストシーンからそのままフィナーレに移りますが、まずはピップとエステラのデュエットダンス。

身長差と体格差に萌え、フレッシュなお二人のダンスは見ていてとても幸せな気持ちになりました。

そして「闇」の華音君率いる闇ダンサーズとの場面、一転して緊迫した場面で華音くんもダンサーズも、カッコよかった!

 

そしてありちゃんが奥から出てきて、誰と踊るのかなと思っていたら、ソロダンス!!

これがもう素敵で素敵で。

ドライアイスが雲海のようで、そこに降り立ち陽のオーラを放ちダイナミックに踊るありちゃん。

ありきたりだけどめっちゃキラキラしてカッコ良かった~!

足を片方ずつ大きく上げる振りがあったのですが、足を上げる度に煌めく光が見えるようでした。

→なんて思ってたら、プログラムをよく読むとこの場面は「光」、ありちゃんは「星の光 S」

いやはやまさに、ありちゃんは「星の光」でしたよ!!




他にも気になるキャストなどについて書きたいのですが、長くなったので一旦終わって初日ご挨拶の事を少し。


明るく元気よくご挨拶するありちゃんは本当に可愛い。

ラスト、エステラに熱いキスをするありちゃんの包容力とあまりのカッコ良さにドキドキしたのに、挨拶は無邪気で可愛すぎる。

「東京にやってきました、東京の皆様こんにちは〜!」と全力で手を振ってくれたり、何回目の幕が上がった時に突然華音くんに「ね、かのん」と話を振ってみたり。

この時の華音くんの慌てぶりとその後のコメントがまた可愛くて…

「暁さんとこんなにお近くでお芝居が出来て、本当に嬉しいです❤」みたいな感じで、結構可愛らしくコメントされてました(笑)

「光」のありちゃんも「闇」の華音君も、何やかんやで最後は本当に可愛かったです。




本日は休演日、明日からの3日間の5公演、皆揃って元気に公演出来ますように。


最後になりましたが、こっちゃんの「BIG FISH」チームは、無事に千秋楽の幕が降りましたね。

千秋楽おめでとうございました!