花組千秋楽まで早くもあと1週間となりました。

退団者の方の化粧前は真っ白になってますね。

今更だけど、「アルカンシェル」を観劇した感想を残しておこうと思います。

 

 

宝塚大劇場では3回観れる予定が公演中止期間に重なったりで1回のみ、その後大劇場配信を拝見しました。

東京はあらゆる抽選や先着に挑戦するも惨敗。

もう観る事は叶わないと思っていたところ、有難いご縁で一度観劇出来ました。

 

大劇場は3/14(1階席中程)で、東京は5/14(1階上手前方)とぴったり2ヶ月ぶりの観劇。

違いを語るほど観れていませんが、大きな違いは東京での峰果さんの復帰。

泉まいらさんも味があったけど、やはり峰果さんのコルティッツ司令官は威厳があり良かった。

途中休演者はいたものの、全員揃ってトップコンビサヨナラ公演をできる事はやはり嬉しい。

 

 

全体の感想としては、天才ダンサーと歌姫を中心に苦境に負けずエンターテイメントを守り続ける為に奮闘するという、あて書きならでは良い作品だなと思う。

ダンサーれいちゃんの最後の公演が、レビューシーン多めとはいえ2幕ものだなんてと当初は凄く思っていた(今でもちょっと思っているけれど)

けれど、数々の華やかなレビューシーンは勿論、苦境に立たされているものの常に多くのの仲間に囲まれているダンサーれいちゃんを沢山見れて本当に良かったと思う。

コロナ禍の中で仲間と助け合い苦難を乗り越えてきたであろう、れいちゃん率いる花組。

そんな花組とも宝塚全体とも重なって、苦難を乗り越えた先には明るい未来や希望があるラストには何だか救われる。

(現実でもそうなって欲しいと強く願う)

 

また新たな一面を見れた気がしたのがピエロのれいちゃん。

ピエロの登場からそのコミカルでダイナミックな美しい動きから目が離せなくて、仮面をつけていても感情がダイレクトに伝わってきて。

ピエロの服を脱ぎ捨てていく一挙一動も完璧に美しくて、その後一気にモダンダンスの世界に引き込む吸引力も凄くて息をするのも忘れ見入ってしまう。

いつも思うけれど、この方はどんな振りでもちょっとした動きでも本当に美しいと思う。

 

そして、パリ市旗のいわれを少年イブに説明した流れからの「たゆたえども沈まず」

歌詞が本当に胸に沁みてくるのは、れいちゃんのひたむきな歌はいつも心に響いてきて胸を打つから。

一幕ラストの「たゆたえども沈まず」も、聞いていて胸が苦しくなるほどに心情が伝わってくる。

 

冒頭の少し頑ななマルセルが、仲間やまどかちゃんカトリーヌと触れ合う中で徐々に柔らかい雰囲気になっていく様子は本当に自然、自然と思わせる芝居力が素晴らしい。

カトリーヌと心を通わせてからのマルセルの部屋のシーンは、観客の我々が「何かお邪魔してすみません!」となるくらい二人の世界。

カトリーヌの話を頷いて聞くれいちゃんのお顔はとても優しくて、まどかカトリーヌは本当に幸せ者だよなぁと妬けてきてしまう。

 

一転してレジタンスに入ったれいちゃんの気迫たるや。

そして銃が似合いすぎる(本当に武器が似合う)

ドイツ兵の撤退が決まった後の仲間と肩を組んでのシーン、れいちゃん同様にホッティーもかなり涙しているのも印象的。

ラストシーンの大きな虹とれいまどの幸せそうな笑顔、ずっと忘れない。

 

 

ほぼれいちゃんの事のみで他の方の事は書けてませんが、長くなったので続きはまた書きます。

急がないと、大千秋楽を迎えてしまう…^^;