タマシイのおとぎ話 | * 僕は駆け出し作家 *

タマシイのおとぎ話















ある日考え事をしていたら
ふっと魂が抜けて
ふわふわと霧の向こうへ
飛んでいってしまった

少しずつ気が薄れていくので
これはやばいのかもしれないと思い
うまくコントロール出来ない体でもって
魂の方  つまり霧の中へ飛込んだ

見えない道を
かきわけていくと
強い光に照らされ
気を失ってしまった



どれくらい経ったろう?

笑い声に目を覚ますと
たくさんの魚たちが
音楽に合わせて
踊っていた


魂の祝福の世界?


なんだか無償に
楽しくってたまらなくなってしまい
いっしょに踊っていたけど

突然暗闇が襲ってきて
魚たちは一目散に
霧の中へ逃げていった

そうやって
一人ぼっちになってしまった


しばらく愕然としていたけど


気が付けば 足元には

光り輝く 魂があった