でっかい嘘 | * 僕は駆け出し作家 *

でっかい嘘

僕は生きている

当たり前のことかもしれない

だけど 

はっきりいって

死んでるのと 変わらないのかもしれない

きっと いまは そんな日々の真ん中に 立ち尽くしている

もちろん 人と話すし 笑ったり 凹んだりもする 

映画を見たり ショッピングに行ったり 

歩きつかれたら カフェで一服したりする


生きてるじゃねぇか って?

だから そういう次元の話じゃない


これは 実感の問題

例えば この世から

自分が欠けたとして

身の回りの人の 悲しみ以外

世界的に 困ることなんて なに一つないんじゃないか?

そんなこと考えている


「死にたい」とは全然違う

そんな 超ネガティブな発想は

情けなくて あつかましくて出来ない

生きたいのに 命を落としてしまった人たちに

あの世でなんて言えばいい


その真逆  

「生きたい」


なにか ドデカイ事を しでかしたい

生きる証明を

生きているんだってアピールを


だから でっかい嘘をつく

そうして いつか 世界を 僕の虜(トリコ)にする


そんな虚勢でもって 嘘を真(マコト)にする


僕は死ぬまで 嘘をつき通す

   
   生きるために

貫いた「嘘」は やがて「真」に変わるんだ