夢を見た。
久しぶりに夢を。
白く、何もない空間に男が2人いた。
1人の男の顔はよく見えない。
もう1人は私だった。
数秒2人は話し合った後、一人の男がもう一人の男に殴りかかった。
罵声。
「俺から幸せを奪いやがって!!お前か?あいつの言ってた好きな人は!」
顔の見えないその男は
先日、私のもとを去った彼女の新しい恋人らしい。
夢の中の私はとにかくその男を殴っていた。
憎しみに体をまかせとにかくこぶしをふるう。
温血。白くひっそりとした空間にぬくもりが飛び散る。
そして、憎しみはそれだけでは飽き足らず、もう一方の男の足を折った。
真っ白な空間に鈍く大きな音が響きわたる。
悲鳴と、笑い。
「ははははは」
私は、笑っていた。
この男が不幸になるのは当然だと当然の報いなんだと笑っていた。
蹴り殺すつもりなのかwたしの怒りは収まることはなくなおも私は続けている。
「もうやめてくれ。」
そう、何度も、何度もつぶやく男に私は蹴りを何度も入れ歓喜であふれていた。
そして、床に転がる男に私は冷たく言い放つ。
憎しみの言葉を。
そこには、思う一人男がいた。
2人をただ、見ているだけの男が。
その男は私だった。
私は見ていた。
2人の男の様子を。
殴る方と殴られる方争う2人はどちらも私。
殴られているほうもまた私だったのだ。
ちゃん。ちゃん。
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*物語はフィクションです。*
誰か、創造の中でしか知らない人を憎むとき、そのモデルは自身である。