「スージー。まら、そんなところに。」

 

知り合いから預かったスージーはもう6歳になる。 

彼女がこの家にきた来た頃はまだ毛並みの柔らかな子猫だったように思う。

 

彼女はいつも、窓際から外を眺め何かを考えているようだ。

 

「ご飯だよ?」

 

と言うと、大好物のツナカンを平らげどこかに行ってしまう。

 

こんな猫みたいな生活がうらやましいと思うこともある。

 

でも、意外に彼女は大変だ。

一度だけ彼女が普段何しているのか子ども心に着いていった記憶がある。

 

駅前通の塾の看板を素通りし、裏にある公園を徘徊。

それから町を一周して、神社の公園石畳の椅子に座り他の猫を追っ払う。

 

毎日、そうしてきたらしい。

 

私が小学生だった頃からだから、

彼女はずいぶんと仕事熱心なのだろう。

 

最近、彼女は食欲がない。


「スージー。ご飯よ?」 

 

今朝、仕事に行くときに彼女にえさを与えていたのに、残っていた。

 

もしかして・・・ね?

 

最近窓際で外を眺めるのが多くなった。

まるで、恋人からのメールを待つ、少女のように。

 

気がつけば彼女との生活は10年以上も経過しているそんな頃。

 

ある朝、彼女はぐったりとして倒れていた。

 

私はなんとも思わなかった。

 

旅立ちは永遠。

 

冷たい、冷たい体を抱き知り合いの人に供養を頼み

彼女は天に旅立って行った。

 

私はスージーのいつも位置から外を眺めぼんやりと遠くの空を眺めた。

 

なるほど、ここは暖かい。

 

暖かい。

 

冷たい雨が頬を流れてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

ちゃん。ちゃん。 

 

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*物語はフィクションです。*

 

私より後に生まれ

私より先に大人になり

私より先に旅立つ友人もいる

 
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