小さな東の旅人は東の国に旅をした。
夜、西の国についた男は
空を眺めていると、西の国には東の国では見たこともないような
とても美しいお月さまが昇っていた。
「なんて美しいお月さまなんだろう。」
男はお月さまに心を奪われました。
毎晩、毎晩そのお月さまを見るたびに男は
「もっと近くで見たい。」
もっと近くで見たい。と、願うようになったのです。
それから男の旅は月を追いかけることになりました。。
「お月さま。お月さま。」
毎夜。毎夜。
男は月を眺め、追いかけた。
毎夜毎夜。目が真赤になるまで歩き続けました。
「きっと、こんなにきれいなんだから声もきれいなんだろうな。」
毎夜、毎夜。一生懸命
お月さまの声を聞こうともしました。
何年月日がたっただろう。
いつしか男の耳は大きく伸び、目が真っ赤になっていたのです。
それでも男は月を眺めます。
何年も、何年も。月にうかぶあの人思い続けて。
おしまい。
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*物語はフィクションです。*