僕はいつものように

たけると一緒に川辺で遊んでいた。

 

遊びって言ってもメインは

きれいな小石を探すためだった。

 

僕はいつも、丸い形のいい石を5つ持って帰る。

 

「ねぇ?みのるぅ。まだ探してんの?」

 

「駄目だな。今日はいい石が見つかんないや。」

 

「ねぇ?これは?」

 

そう言ってたけるは石を差し出した。

 

「う~ん?まぁまぁかな?」

 

「じゃあ、これは俺らの友情のあかしな!」

 

2流品だけど。

まぁいっかってことで、

僕らはその石を持って帰ることにした。

 

手は石を持っていたのだけど、

いつもみたいに気に入った石ってわけじゃなくて

いつ落としてもおかしくなかった。

 

その帰り道の途中。

 

友情の石は僕の手元を離れ

地面に落ちた。

 

拾おうと思えば拾えたのかもしれないけど

僕にとっては2流品のそれはすぐさま遊び道具へと変わった。

 

「えいっ!」

 

思いっきり蹴ったそれはころころと転がって地面を走っている。

たけるもその石を見て追いかけキック、キック、キック。

 

これでもかってくらい蹴った。

 

さっきまで

友情のあかしだったそれを蹴り続ける。

 

「おい、先にあおの溝に入れた奴が勝ちな!」

 

勝手に友情を貶める決まりを作った。


お互いに一歩も引けを取らない僕らは一生懸命になった。

 

「シュート!!」

 

僕の華麗なキックは見事あの小石を溝に入れることができた。

 

「はっは!僕の勝ちだね!じゃ、塾あるからまたね!」

 

「おぅ!」

 

僕らは

それぞれの帰路についた。