授業中、あまりにもうるさいので生徒を注意した。

とはいっても、しゃべっているのは3人。

彼女らの話題は昨日のドラマの俳優らしい。 

 

「ほら、そこ。授業はじめるぞしゃべらない!」

 

「センセィ!昨日のドラマの俳優さん知っていますか?」

 

時々授業を潰したい生徒は、

自分が注意されているにもかかわらず

問題のすり替えを行う。

 

そして、それに乗っかるダメ教師。

 

「・・・ん?あぁ。ジャニーさんでしょ。」

 

「あの人いいでしょ?」

 

3人が顔をそろえて言った。

 

「あの俳優、どこがいいんだ?」

 

確かに顔はいい。声もまぁまぁ。だけど

正直、目の肥えてしまった

大人からしてみたらあの俳優の演技はいただけなく

学園祭の延長レベルだった。

 

「なんかねぇ?」

「ねぇ~」

 

共通する概念があるらしく、3人は声をそろえた。

 

「先生にも分かるように何点か挙げて説明してくれない?」

 

「分かった。じゃあ考えてみる。」

 

すると、しばらくの沈黙の後、彼女らは答えた。

 

「え~。う~ん・・・顔?」

 

 

なんだろう。

この、俳優が哀れに聞こえる発言は・・・。