黒うさぎ君は白うさぎ君の大の友人でとっても仲良しです。
ある日、白うさぎ君宛に小包が届きました。
黒うさぎ君からです。
小包は昨日、黒うさぎ君が家族で旅行に行った先で
手に入れたお土産なんだそうで一通の手紙が同封されていました。
『
白うさぎ君へ
旅行先の高原はとってもお日様が気持ちが良くてきれいだったよ。
おいしそうなシロツメクサもたくさん生えていたので一緒に送ります。
黒うさぎ
』
と、写真つきで書かれていました。
黒うさぎ君楽しそうだな。
シロツメクサおいしそうだな。
と、白うさぎ君が思いながら中を開くと・・・
しなびていてどう見ても
食べられなさそうなシロツメクサがたくさん敷き詰められていました。
すると後ろの方で中身が気になっていた
白うさぎ君のお兄さんが言うのです。
「それは枯れたシロツメクサじゃないか!
黒うさぎ君は小包が一瞬で届くと思っているんじゃないのか?
枯れていて食べれなかった、もう送らないでと教えるべきだよ!」
と、白うさぎ君に言うのです。
でも、写真は綺麗に撮れていてとても楽しそうに写っています。
黒うさぎ君には悪気はないのです。
白うさぎ君は悩みました。
食べれなかった事を教えるべきなのかどうか。
もしかしたら、黒うさぎ君が嫌な思いをするかもしれない。
今度会った時に
ただ、『ありがとう』と言った方がいいのではないだろうか・・・。
『もう送らないで』とは言えない。
白うさぎ君は悩みました。
黒うさぎ君のことをずっと考えていると、
不思議な事が起こったのです。
なんと、今まで過ごした黒うさぎ君との思い出が目の前に現れました。
ふわふわした姿でやさしく白うさぎ君に言いました。
「
白うさぎ君!そんなに悩まなくても大丈夫だよ。
きっと大丈夫。
どんなことを言ってもキミ達は友達だ。
だって見てみなよボクを。こんなに楽しい思い出で詰まっているじゃないか!
それにほら、黒うさぎ君が他の子に同じことしたら他の子がまた困るんだよ?
教えてあげたらきっと黒うさぎ君のためになるよ!
」
思い出君の言葉で
白うさぎ君はとっても気持ちが楽になりました。
「よし、今度会った時に言おう『ありがとう』と『注意』を。」