「這子さん 迦恵莉様がお呼びだよ」
「え・・・? 御玖莉様じゃなくて迦恵莉様から・・・? 一体何の用かしら」
「さあ~ とりあえず行ってみれば?」
「伊奈利 這子 参りました」
「お待ちしておりました」
「どんなご用件でしょうか」
「お兄様から這子様にプレゼントがあります」
「プレゼント?」
「どうぞ お開け下さいませ」
「え・・・何・・? みっ水着!?」
「お兄様が這子様に似合うだろうと」
(直接渡すと拒否するから迦恵莉様に任せたに違いないわね・・・)
「い い いぅ いいです! 私はいいです! 服は十分ありますから!((o(-゛-;)」
「美ら様は喜んでお受け取りになりました」
「あの人なら・・・判る気がする・・・」
(何て下心見え見えなの・・・やらしい! このクラン抜けようかしら・・・)
「お兄様が一人で海辺で物想いに耽るのも良い気分転換になるだろうとおっしゃっておりました」
「え・・・? あ~あ ア あ・・!」
「そ・・・そそそ そうですよね! 別に誰かに見せるって訳でもないですしね!」
「きっと心も解放されて英気を養えましょう」
「そういう事でしたら・・・有難く頂戴いたします」
「機会がありましたら3人で女性だけで行きましょう」
「あ・・考えておきます」
「這子さん どんな用だ・・」
「何でもないわよ」 スタスタスタ
ヴァーチャルビーチ
「ここがヴァーチャルビーチ」
「海というより人工プールね」
「でも雰囲気は出てるわ」
「さて 着替えましょうか」
「とりあえず~・・・シンプルなパンツタイプにしようかな」
「他のはまた次にしましょう」
「女神様 とても似合ってらっしゃいます」
「貴女の方が女神でしょ・・・ でもありがとう(*^.^*)」
「透き通った肌が白くとても美しいです」
「貴女ワザとボケて私に突っ込ませる気・・・? 貴女の方が白いでしょ!(-"-;A」
「う~ん いいわ~ 御玖莉様はただのスケベじゃないようね」
「ハックション!・・・なんだ急にクシャミが」
「あ~ 子供の頃は無邪気に泳いだっけ(*^▽^*)」
ピチャピチャ
「あ~ 気持ちいい~ 何回も来たくなるわね」
ゴゴゴゴ ズズズ
「な・・何?」
ドドドドズズズ
「海が渦まいている・・・素敵な演出ね~」
「この施設にあのような仕掛けはないようです」
「え?・・・じゃあ何・・・? 悪魔!?」
「違うようです」
女神よ 聞きなさい
「な・・・何? 誰?」
私は貴女の世界では女神と呼ばれます
「女神・・・?」
現代の女神よ 聞きなさい
「私は女神じゃないの! こっちのアメノウズメの方が女神!」
聞き流すだけで構いません
「は~・・・」
ミズはウズであり宇宙をうねる運動 そしてメとは目であり中心を意味します
「なんとも難しい比喩ね・・・さっぱり解らないわ・・・・」
女神は渦 回りを絶えず抱擁し支え宇宙が成り立ちます
「全くダメ・・・」
中心には天の柱 そこは男性の領域で女性は支える存在なのです
「は~は~・・ようは好きな男性を影ながら支えないさってことね
」
そうです 流石は女神です
「いえ・・・別に ただの勘です」
男性を支え守る抱擁の力を忘れないで下さい その逆は理に反する事も
「ドキ!(*_*)」
では またお逢いしましょう
「行ってしまったわ・・・」
「私がいる時にまた起こる気が致します」
「そうね・・・偶然じゃないと思うけど・・・」
「女神様 いずれ貴女は新たなる能力を得る事でしょう」
「それは秘密なんでしょ・・・? ま いいわ 楽しみにしてるわよ」
つづく