こんにちは!のりこです。
わたしが、昔うつ病になった理由が
すこしずつ分かってきたので
実体験のエピソードからいくつか
エッセイを書いてみたいと思います
きょうのテーマ
「うつになったのは、人のせい?」***
22の時
私が新卒で入社したのは学習塾だった。
ある日、上司から
生徒たちがいる教室の目の前で
仕事とは関係のない話で
罵倒されたことがあった。
ショックが大きくて、ボーゼンとした。
私は入社してから体調をくずしていて
その出来事がきっかけで限界となり
後に、
うつ病の診断を受けて
退職をすることになる。
つい最近まで、この出来事を
トラウマ認定していたが
「私が人のせいにしていたかもしれない」
という、見方で見てみると
今まで避けてきた本質が見えてきた。
私は、本当は心の中で
「あの上司のせいで、うつになった」
「同僚の人たちも、誰も助けてくれなかった」
「だから、私はうつになってしまった」
と、思っていた。
だけど、そんなこと思っちゃいけないと
いい人のふりをして
本当の気持ちには目を背けて
私が悪いから病気になったと
自分を責めて落ち込んだり
表向きは明るく振る舞ったり
思い出しては腹が立ったり
何が本当の気持ちか、
分からないようにしていた。
上司から、私が退職するとき
これでリラックスしてねと、
オレンジのアロマオイルをいただいた。
その上司はなんでもハッキリ言う人で
私はそんな彼女がもともとイヤで
彼女の厳しさも優しさも何もかも悪く捉えて
悪者にしてきたんだと思う。
今思えば、本当の苦しみは
うつ病の苦しさではなくて
人のせいにして
自分の本当の気持ちを殺していた
苦しさだったんだと知った。
うつ病になったのは
誰かのせいではなくて
誰かのせいにして
本当の苦しさをごまかし嘘をついていた
私の生き方の中に、あるものだった。
病になったことを
人のせいにしてきた自分を
まっすぐ見つめるのは
すごく恥ずかしくて
とても痛かった。
だけど、
ずっとこころに刺さっていた
「嘘」というトゲが
すっと抜けたような気がして
涙が、溢れた。
トゲが抜けた後に残ったものは
上司や同僚や、当時の生徒たちにも
懺悔ではなくて
純粋に
申し訳なかったという気持ちと
溢れてくるほどの感謝の思いだった。
人のせいにしたい思いは
私の中にまだまだある。
だけどそれはまた
こころにトゲを刺してしまうから
これからはもう人のせいにする必要はない
自分でやっていこう、かならずできるよと
今でも、病は、
私の背中を押してくれている。
オレンジのアロマオイルを見ると
あの出来事を思い出す。
思い出すのが嫌だったから
アロマを買うときは
オレンジを選ばないようにしていたけど
今は、どんな香りに感じるだろう。
今度、試しに買ってみよう🍊