イタリアナビゲーター☆Miyukiです。
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今日でお盆休みの最終日という方も多いでしょうね。
のんびり過ごされましたか？
日本では今日は終戦記念日ですので多くの方が
祈りを捧げた日になったのではと思います。
戦禍に犠牲になった多くの方々を弔い、
戦争を二度と繰り返さない、
それと同時に国際平和を願う日となっています。
日本での経緯はここで改めて記すまでもないですが、
実は、イタリアでは今日が終戦記念日ではありません。
さて、いつなんでしょう？
第二次世界大戦中のイタリアについて
ちょっと歴史を振り返ってみます。
ときは・・・
1943年7月にさかのぼります。
1920年代にファシスト政権に抑圧されていたシチリア島を
イギリス・アメリカ軍の連合軍が
イタリア本土上陸への前段階として、
シチリア島上陸作戦（ハスキー作戦）を決行しました。
ファシスト政権に反感を持っていた
シチリアマフィアが連合軍を支援した影響もあり、
シチリアを巡る戦いは連合軍の勝利。
この作戦の成功の結果、
1943年7月24日、ムッソリーニは逮捕・幽閉され、失脚します。
ムッソリーニが失脚し、
新しく政権を組織したのはピエトロ・バドリオでした。
このパドリオ政権、対外的には戦いの継続を表明していましたが、
連合軍のイタリア半島上陸と同時に連合軍との休戦を表明するのです。
この休戦の結果、イタリアはドイツの傀儡政権である共和国と、
米英の支援する王国（バドリオ政権）の内戦に突入し、
やがてドイツ軍はイタリア半島全土を占領しました。
しかし、連合軍の北上や反ファシズム勢力の市民兵 独パルチザンの活動により、
次第に共和国は追い詰められていき、北部の主要都市すべてをドイツ軍の支配から解放して1945年4月25日に崩壊しました。
ムッソリーニは、スイス経由でまだファシスト政権のあったスペインに向かう途中に捕まり、イタリアの各地域が解放されたその3日後に処刑されました。
そう。
1945年4月25日が、イタリアの解放記念日なのです。
毎年、
4月25日は祝日としてイタリア各地でお祝いのイベントが行われます。
日本で、8月15日にお祝いイベントをするなんて、
ちょっと考えられないですよね。
そのイベントの背景に及ぶこのイタリア解放の歴史。
これだけをみると確かにお祝いイベントなのですが・・・。
初めてイベントを目にし、そしてその史実を知ったとき、
私は正直、とても複雑な思いになりました。
小さいころから、
日本史も世界史も、歴史が大好きだった私は
年表と世界地図を広げて
同じ時期に世界のいろんな場所で起こったことを
照らし合わせるのが好きでした。
それと同時に、
どうしてこんなに 「●●戦争」と
名前がつくものがこんなにも多いのだろうと
疑問に思い、
ひとつひとつ、
その戦争が始まったきっかけ、
それぞれの国が抱える事情を
掘り起こしていたことを思い出します。
67年前の8月に 原爆を投下された日本、
同じ原子力の見えない違うパワーに
恐怖を感じる今の日本。
必要な戦争なんて、
本当はひとつもないと信じたい、
そんな一日でした。