あなたのキスは 世界一甘い匂いがした。
 

あなたが無邪気に微笑んだあの日  



私は



この恋が終わらないことを悟った。   


 

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それだからいいものなのに



自信もって頑張ればと

かっこいい人に言われた。


私が、その顔だったらがんばれるかなって言ったら

そのかっこいい人は、ははって笑った。


モテるためのしぐさだって

駆け引きの言葉だって

きっと

かわいい人が使うから

かわいいのに。



ただの哺乳類だったら



携帯電話は

人と繋がることより

人と繋がれなくなることのほうが

多い気がする。


人間って

難しいなあ。


言葉って

難しいなあ。


それが嫌いなわけじゃなかったのに



小さな頃から

タルタルソースが嫌いだった。


でもある日を境に

タルタルソースを好きになった。


それは

例えば大人になったからだとか

そういった類の理由からだと思っていた。


でも昨日食べたタルタルソースはまずかった。

決定的だった。


カニクリームコロッケの風味を殺してしまったそのタルタルソースには

ピクルスが入っていた。


冷静に思い返してみると

おいしいと感じるタルタルソースにはピクルスが入っていなかった。


私は

実は自分が

タルタルソースを嫌っていたわけではなく

タルタルソースの中のピクルスを憎んでいたのだと知った。


そんな簡単なことに気づけなかった自分に

なんだか泣きそうになった。


そんなこと




あたしが

アイスをもらって

喜んでいたら

あなたは

「そんなことで幸せになれるの?」って

ふっと笑った。


あたしは

「そんなこと」で

幸せになる。



あーあ



あなたが買ってきた

チョコレート。


ふうをあけて

自分が一つ

口に入れて

残りを

あたしの机の上に置く。


傍に伸びてくる手に

あたしは動揺を隠せない。


この前あたしがあげたチョコレートと

同じ名前のやつ。


あーあ。



しっと




わたしはあなたのことなんか


なんとも思っていないのに


どうして


あの子とあなたの会話が気になるの?



どうして


あの子とあなたが仲よさそうにしていると


悶々とするの?



こんなのやだ。

ずるい



あたしの机の上のチョコレート

きっとあなたは何も言わずに食べるんだろうなって。


そしたらあなたがやってきて

ほんとに食べちゃうから

動揺してしまう。


あなたのありがとう

聞こえても

黙ってたら

もう一回ありがとうなんて言うから

もっと何も言えなくなってしまった。


もっともっとずるくて

どや顔なんかして終わると思っていたのに

ちゃんと

ちゃんと

ありがとうなんて言うなんて

ずるい。


さびしい



あなたが行ってきますと言い

あたしが行ってらっしゃいと言い

ぽっかりあいたその場所から

あたしはあなたへの思いを思い知る。


こんなにも確実に

はっきりと

感じるなんて。


幸せが、返ってくるって意味なんだなあ



あたしが食べてたおかし。


ふと

「○○にもらったの?」って聞かれて

戸惑ってしまう。


「なんで?」って聞いたら

「あいつ、このお菓子大好きだよ」って。


あたしの好きが

あなたの好きにリンクして

胸がきゅうとなってしまった。



はあ

くだらないあたし。



どうわもんだい



あたしは

あたしに対するいたずらは

全部あなたがやったって知っている。


あたしはあたふたしながら

困りながら

それでいて

そんなあたしを見て喜ぶあなたに

とても満足していた。


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