一夜の情事08
アキちゃんがポカリを持って部屋に戻って来た。
冷えたポカリを私に差し出す。
元気に振る舞おうとするけど不安は拭えない。
所々に不安がにじみ出る。
『……アキちゃん気持ち良かった?』
『はぁ?…何言ってるの??』
『私…胸小さいし…その初めてだから…
まっっ満足出来たかな??』
アキちゃんは吹き出しそうになって、頭を乱暴にナデナデする。
『女がそんな事気にしないの!…それにね。
鮎の事もう一度、抱きたいくらいだよ★それに
鮎が処女じゃなかったら色々したい位~』
冗談をまぜてアキちゃんは伝えてくれる。
悩み易い私の事を分ってくれてる。
そして、一呼吸おいてアキちゃんは真剣な顔で
『惚れた女の胸なんて気にする男なんかいないよ。
俺は鮎の身体好きだよ。』
アキちゃんが真剣に言うから、黙ってしまった。
アキちゃんは厳しい人だけど正直な人
笑顔が溢れちゃった。
『そうだね』
『そうだよ』って頭をわしわし。
やぱっり一緒にいると空気が優しい。
『もう寝る?疲れたでしょ??』
指で何度もイかされてアキちゃん疲れてるんじゃないかな?
って心配だったのと、耳年増だったから淋しいけど『寝る』
提案をした。
アキちゃんはこそこそ寝巻きを羽織り。
『もう少し、恵と話してたいな…
駄目か?』
アキちゃんは分ってる。
本当はアキちゃん眠たいの知ってる。
しょうがないな…って言って一緒の布団に横たわる。
本当はアキちゃんのお姉さんの部屋で寝る予定だった。
私の足にはアキちゃんの大きくて長い足が絡み付く。
お互いじゃれ合ってクスクス笑う。
話していた事はくだらない事ばかり。
でも、甘くて優しくて可愛らしい内容。
ふいにアキちゃんが言った
『今日だけの恋人…明日にはいつもの俺ら』
驚く事じゃなかった。でも、縋るようにアキちゃんの
顔を見ようとした。
アキちゃんは見なかった。
『そうだね』
そう言う他、私は見つけれない。
心には涙が溢れてる…
方法なんて見つからないのに
どうすれば?なんて何度も自問する。
『アキちゃん…アキちゃんにとって私
都合が良かったかな?遊び…だよね?』
自虐的な質問がこぼれた。
だって、『遊び』だったら幾分か気持ちが助かるんだ。
防衛本能からか『そんな男!』とか『ああ~しょうがない』
とか心の柔らかな部分に迄、傷を作らなくて済むから
『そんな事、本気で言ってるの?』
明らかにアキちゃんは怒っている。
私は『うん』と頷く。
泣きそうな私を起し
断言し始めた。
『俺は鮎を愛してるから抱いた
後悔はしない!!
好きじゃなきゃ抱けない!
好きでなくても良いなら
淋しくてなら
彼女と別れた時に誰か抱いてる
何度やり直しがきくとしても
俺は何度だって鮎を抱く!!』
それは間違いなくアキちゃんの本音
ろくでもない。
だけど…自分の言葉には責任のある人。
正直、一夜の情事なんて良い事じゃない。
だけどアキちゃんらしかった。
遊びじゃない、本気の一夜の関係なのだ。
『何て事言ってるんだよ!……バカ』
呆れまじりの溜息と一緒に笑顔になった。
バカって何だ!とアキちゃんは私を膝の上に抱き寄せる。
そして、抱き合って、身体重ねて愛しあった。
愛されてる…それで十分じゃないのか?私。
アキちゃんはまた私の甘い秘部を優しく愛撫し始めた。
『…っアキちゃん何でぇ‥‥!
もう入れても大丈夫だよぉ……あぁん』
『鮎の感じる顔が好き…鮎…女はね
感じてる時の顔が一番綺麗なんだよ』
そう言って、激しさが増す。
恥ずかしくなって顔を横に振ろうとする。
アキちゃんは私を見つめながらも私の
一番感じる所を探そうと見つめる。
『鮎はどれが一番好き?教えて
鮎の一番好きなとこ』
『アキちゃんの好きな様にして良い…!
あっああやぁ…!好きにして』
『……鮎。俺は相手が喜ぶ様なSEXが好きなんだ
それにね男なんて悲しいかな快感なんて出す時の
一瞬だけだよ』
『はぁ…あん。だから…あん』
『俺が気持ち良くなる様なやり方もあるけど
鮎を満たしたい。これが相手を想うSEXだよ』
アキちゃんはやっぱり私を重視したHしていたみたい。
私もアキちゃんを満たしてあげたいよ
処女では出来ないのかしら??
アキちゃんにいっぱい愛された。
飽きるくらい愛された。
なのに切ないね
『アキちゃんを気持ち良くしてあげたいの
だから、好きな様に抱いて…お願い』
アキちゃんを気持ち良くしてあげたくて
何だか一方通行に愛されるのは嫌でお願いした。
ひと息ついたアキちゃんは『分ったよ』って言って
体勢を変える。
枕に私を寝かせ足を上げさせた。
太股にアキちゃんの手がくい込む。
最後迄、アキちゃんのモノが入った。
身体が反り返った。
電流が走ったみたい。
今迄とは違う激しさ。
アキちゃんの瞳が堅く閉じる。
激しくて息が途切れ途切れになって
苦しいけど幸せだった。
アキちゃんの顔を撫でる。
私の 私の愛おしい男の顔
誰よりも何よりも今、私達近くだね
愛してる愛してる!
アキちゃんの事が一番好き
アキちゃんが私の手に気付いて手を握って下ろさせた。
『ん?……どうした?』
余裕の無い顔、余裕ないくせに答えるのね。
息が乱れるアキちゃん額はじっとりと汗で濡れてる。
愛してるって決して言わなかった私達。
好きって言えても『愛してる』は特別な言葉だから
言ってはいけない言葉。
『私、アキちゃんを愛してるよ』
瞳には涙で潤んだ。
上手く言えただろうか?
聞こえただろうか?
アキちゃんには伝わっただろうか?
切なくて愛しくて幸せでこのまま埋もれて終えたら
どんなに幸せなんだろう?
アキちゃんは果てて私の胸に埋もれた。
息が乱れててグッタリしている。
髪に指を通した。
ピョンピョンと跳ねた薄茶色の髪
少し堅いけど元気な少年ぽくて
この髪が大好きだ。
切れ長の奥二重の目、よく眼鏡越しで人懐っこい
笑顔をして好き!真剣な時にまばたきが無くなる
仕草も好き。
私の撫でる実験でガサガサに傷だらけのこの手が好き
好きで溢れてる。
『んん…お姉ちゃん』
とても、しんどそうなアキちゃん。
にまっと笑って、頭をポンポンと叩き
『今度は私が持ってきたげる!
坊やは寝てなさい!』
出来るだけいつも調子でアキちゃんに言った。
こうしないと『嫌!好きなのに何で!!』なんて
言いそうだったし。
アキちゃんが力が入らない手で私の手を引き止めた。
『…良い!いらない……それより側に居て』
アキちゃんは布団を空けて隣に来るように
ベッドをポンポンと叩く。
私は首を横に振って
『しんどいんでしょ?…だったら寝てて』
『鮎を抱き締めたいんだ』
しょうが無い人って溜め息ついて
『だぁ~~め!………でも、帰ってきて寝てたら
淋しいから…だから、起きててね!!』
『分った起きてる…だから、早く戻っておいで』
私はヨタヨタと一回のリビングに行きポカリを用意した。
床はひんやりとして、さっき迄火照っていた身体は一気に
冷やされた。
居間にあるアキちゃんのお父さんの仏壇を見て
『どうか、見守っていて下さい…』って祈ってしまった。
何だか見られていたら嫌だなぁ‥とヨソヨソとアキちゃんの
部屋へ戻るとアキちゃんは寝息を立てていた。
何だか身構えていた分、少しホッとした。
『ん…もう』
机にポカリを置いて一口頂きチラっとアキちゃんを見た。
幸せそうな寝顔。憎らしくなっちゃう。
こんな素敵な人困らしちゃいけないわね…ねぇ私?
冗談でも『お姉ちゃん』なんて言わせてる分、私が強くなくちゃ。
アキちゃんのお姉さんの部屋で寝ようとドアを開けようとすると
『ん?……んん。お姉ちゃん何やってるの?
ほら…早く戻っておいで。冷えちゃうよ』
アキちゃんは優しい笑顔で布団を開いた。
少し戸惑ったけど…私が貴方に逆らえる訳なんかないのだ。
すごすごとアキちゃんのいるベッドにいく。
アキちゃんは私の腕を掴みベッドに滑り込ませた。
そして、アキっちゃんの腕の中へ…。
アキちゃんはギュウ~ッと抱き締めると足を絡めて
温めてくれた。
『やっぱりね。こんなに冷えてる…駄目だよ?
お姉ちゃんは女の子なんだからさ』
アキちゃんは意識朦朧としながら私を抱き締めて
キスして愛してくれた。
嬉しくて嬉しくてしょうがない……
本当に元になんて戻れるのかしら
アキちゃんは私を抱いたまま眠りに就いた。
寝ながらも、寝ぼけながら頭を撫でたり
背中を撫でたり、ちょっとHな事したり
『鮎……愛してる……』って寝言言ったり…
こんなに愛されてるのに…こんなに愛しいのに
失わなくちゃいけない…。
辛くて涙が溢れ続ける。
たまに一緒にバイトに入ってる夢見たりして
変な寝言を言うアキちゃん。
寝ながらもHな事しちゃういけない手。
足で私の太股をぎゅうっと抱き寄せる大きな足。
人の気持ちも他所に幸せそうな寝顔の貴方…
愛しく無いなんて訳ない!
夢の中でも愛してくれる貴方をどう忘れたら良いのだろう?
悲しくて苦しくてしょうがない。
こんなに可愛い人はもう居ないんじゃ無いかって思うもの。
アキちゃんが疲れてるせいか息苦しそうだった。
だから、少し腕から離れたげると
アキちゃんは手をポンポンとベッドを弄り始めた。
何だかその姿が可愛くて面白かった。
『ん?んんん?………鮎???』
寝言だ。
『……ん??んむむ?』
まだ、手探りしてる。
アキちゃんはむくりと起きぐいっと引っ張た。
『何で離れてるの?………また冷えちゃうよ…』
今にも眠りに落ちそうなアキちゃん。
私の涙は暗闇に隠れてる。
『えへへ…だって寝言いうんだもん!』
『んんん~言ってた?何って??』
アキちゃん寝ぼけてる。
『愛してる…だってさ』
『やぁ…何それ……恥ずかしいな』
アキちゃんに一口ポカリを飲ませ寝かし付けた。
アキちゃんはまた私をギュゥって抱き締めた。
今、私は幸せの中にある…
時計は無情にも時を進めて行く。
もうすぐ朝だ…私。
そんな迷走の中を独り涙が止まらない私。
私の気持ちはどうやったら止まるのかな?
どうか、どうかアキちゃんのお父さん
私のこと見守っていて下さい。
続きは一夜の情事09に続けます。
………ってか、現在大分、状態が
変わっています。 汗
ブログ追い付かね~や。
最近やっとこさ周りが落ち着き
始めましたので更新スピードあげますね 汗