一夜の情事07
アキちゃんの事…好きなの
とうとう伝えてしてしまった。
アキちゃんは黙って私の方へ向き直った。
うつむきながらも彼の表情を覗き見た
『困った』そんな表情は微塵も無く。
『気付いていたよ鮎の気持ち』
『うん…我慢してたんだ。
アキちゃんを好きって気持ちは蓋してしまおうって!
言っちゃ駄目だって 思ってた。』
眉毛は八の字に降下、睫毛には涙の粒が滴る。
『だから、牽制してた。知ってたから』
唇を噛み締める 知ってるよ。
アキちゃんが何回も私にも自分にも牽制をかけてたの。
でも………… 駄目だった。 思うだけじゃ足りなくなっちゃたよ。
『今日の事もね。忘れようってアキちゃんが 困っちゃう!
忘れろ!忘れろって……でも』
アキちゃんは黙って私をギュゥって抱き寄せた。
『鮎は我慢しなくて良い…』
『私ね!……あのっ…ん』
自分の溢れ出した気持ちを止める術が見つからない。
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『鮎…あのさ。カラオケボックスで一夜過ごした時の事
…余り憶えて無い…でも俺あの時、鮎に何か言わなかった?』
急な質問にちょっとびっくりした。
『……急に抱き締めた時の事??』
拍子抜かれた声で私が答えるとアキちゃんは私を抱く力を 少し強めて。
頷いた。
『俺…あの時に鮎に告白した』
………………………………!!
一気に気持ちが破裂した。
目を限界まで見開いて、息を止めて、心臓は壊れた時計みたいに
鼓動を弾ませた。
『……何で?どうして??……私』
あの時、アキちゃんが何って言ったか聞こえなかった。
あの時の映像が目蓋に写し出される。
分かるはずは無いのだけど。
アキちゃんの視線だって見えた訳じゃ無いのだけど。
アキちゃんはあの時、お酒のせいで意識朦朧とした中で
肌が熱く灼ける様な中で、私に彼は告白をしたのだ。
これは『多分』じゃない『確実』だ。
『記憶ないんでしょう?何で分かるの…』
『あの時の俺はそれしか伝える事が無かった。
だから、間違い無い』
アキちゃんが抱き締めるからアキちゃんの顔は見えない。
でも、安心した。やっぱり貴方が好きだ…
好きだから、いっぱい、いっぱい好きだから
貴方への気持ちは今日で押し殺す。
小さな悲鳴と一緒に終い込んでしまおう。
そう自分に言い聞かせる。
『アキちゃん…アキちゃんの気持ち 知ってた。
だって…モーションかけてたでしょ? バレバレだよ~‥‥もう』
少し唇に力を入れて微笑んだ。
私の出来うる限りの強がり。
アキちゃんは少し困ったなと言う顔をして
『アホか!……まったく』って言って頭をわしわしと撫でた。
アキちゃんの大きな手は優しくて温かくて
手放したく無くて強がった笑顔は引きつった。
『困らせたら………ごめん』
『……うん。』
アキちゃんは私を優しく枕に倒して目蓋にキスした。
安心して良いよ…って言うみたいに頬と髪を優しく撫でる。
入り口付近を優しくなぞる…じんわりと愛液が溢れ出した。
私は二つの矛盾する気持ちを抱えたままアキちゃんを求めた。
今日だけの今日で最後… 貴方を愛してる……
アキちゃんのモノが私の中にゆっくりと射し込まれる。
じん…っと頭がぼうっとし始めた。
何だか麻酔を打たれたみたい。
前よりも声が止まらない。
自分の中にこんな自分が居るなんてと驚かされる。
処女なのにアキちゃんのモノを貪欲に求めてしまう。
私の乱れ具合に反してアキちゃんは私を見つめている。
時に私に近づき卑猥な台詞を言う。
気持ちが良過ぎて何も考えれない私の頬に手をかぶせ
『鮎……可愛いね。そんなに気持ち良い?』
呼吸が乱れて返事が出来ない。
頑張って返事をしようと歯を食いしばると
アキちゃんはズンっと更に奥へと突き立てる。
『ひっ…!あああ!やぁ』
私の二の腕を掴んで体勢を起させアキちゃんの膝の上に乗せる。
さっき迄と違う所にアキちゃんのモノが当たって呼吸は乱れたまま
アキちゃんは両手で私の頬を包んだ
『鮎…イったでしょ?鮎の中が何回も痙攣してた』
何だか少年みたいに満足そう
『何だか頭のしんがポゥ…っとして分からないよ』
恥ずかしくて照れたけどアキちゃんが幸せそうに撫でてくれるので
私も嬉しくなった。
『よおお~し.!お姉ちゃんには色々教えてあげよう☆☆』
そう言ってアキちゃんは色んな体位で私を何度も抱いた。
そうして、何ラウンドか済んだ後。
肩で息をする私に頭をポンポンとたたき。
『お姉ちゃん偉かったね!…休んどき! ポカリ持って来たげる』
『あっ…私も行く』
そう言ってベッドから降りようとすると
肩を押さえ付けベッドに寝かし付けた。
『お姉ちゃんは潮吹いたり、何度もイったり
初めての事いっぱいで大変だったんだから疲れたでしょ?
良いから男に任せて休んでれば良いんだよ~』
アキちゃんは明るく軽い口調で私を諭した
多分、アキちゃんはイっていなかった。
指やアキちゃんので私を可愛がっている間中
ずっと、私を見つめて心配していた。
声を出すまいと指を噛めば 私の手を包み。
シーツを掴む指に力が入れば 目蓋にキスをしてくれた。
アキちゃんのHはとても私に優しかった。
心も身体も幸せで満たされてコロっとシーツに 包まった。
アキちゃんは前に私に
『人肌恋しい季節に独りなんて初めてだよ 何だか怖いな…』
って言っていた事があった。
私は『冗談で抱き締めたげる!』なんて冗談で 流していたけど…
私を抱いたのは… 淋しさから?
不安から?
前の彼女を振り切る為?
欲求不満のはけ口だった……?
私とアキちゃんの関係は正に理想だった。
お互い、辛い時は言わなくても分った。
いる時間や距離とか良い条件じゃ無くても 満たせた。
なのに、身体の関係を持って 『男女の関係』になっちゃった。
…………アキちゃんにとって私は何になるのだろう?
世に言う都合の良い女になっちゃうのかな?
そんな不安に顔の表情が曇った。
パンパンッと顔を叩く。
快感の中でアキちゃんを見てあげれなかったけど
アキちゃんのサイズが大きくて無意識で痛がる私を
気にして指で何度も愛撫したよね?
甘くて優しい言葉で支えてくれたよね?
抱かれてる間、淋しくて貴方のキスと抱擁を
ねだる私を何度も受け止めたよね?
そんなアキちゃんを責めれる訳無い。
明日まで、まだ時間はある心の準備をしよう。
忘れるんだ。 明日が来たら
いつもの私でアキちゃんを安心させるんだ。
そう決意をする私を他所に貴方は
私の気持ちを揺さぶるのだ。
それは一夜の情事08に続けようと思う