一夜の情事06 | オタク少女恋愛中

一夜の情事06




ヤバい…もう限界だ…

もうこの時点で私の理性はキリキリしていた。
幾度と無く誤魔化した。
大好きなのって何回も言おうとする私の心に蓋をした。
お互いの好意が見え隠れしても黙りを決め込んでた。
でも、きっと私の好きって気持ちは溢れてる。
アキちゃん……知ってるよね?


アキちゃんは私の答を聞いて『そう』って言って
私の顔を覗き込んで、逃げない様に顔を手で包む。

『初めてはいつ?まだ…かな??』
『さ…さぁ?ホテルに入ったけど?
どうでしょうね?ってか別に良いじゃない!
飲もうよぉ~』


私はお酒をつぐ。
後方でアキちゃんが急に言った。

『我慢出来そうにない。
今夜一晩だけ……
駄目かな?』


お酒を持つ手が震えた。
ああ……やっぱり貴方自分の常識を捨てれないんだね?
知ってた。
うちのバイトは契約社員って形でアキちゃんと私は
結構期待をされていて責任が重い事。
仕事内で付き合うのは御法度だって事。
私もアキちゃんが好きだけど勝ち得てきた
信頼を失うのは怖いって事。
だから、クリアな関係になんてしたくなかった。
だって……。

泣きたい気持ちで一杯になった。
『何言ってるの?飲もうよ??一晩中飲む約束でしょ?』
アキちゃんにお酒を差し出す。
差し出したお酒をアキちゃんは口付けない。
そして、アキちゃんは

『鮎が処女なら抱かない』
……………。
『抱かないの?』
『うん…。鮎は処女かな…?』
アキちゃんの言葉のニュアンスから『処女でしょ?』って確信が篭っていた
抱かれたいのは本当。今すぐにでもアキチャンに触れたい。
だけど、抱かれちゃったら後戻り出来ない。
多分、私以上に傷付くのはアキちゃんだ。
アキちゃんはモテルけど遊んだ事はない。
感情なく人を抱ける人でもない。
きっと、苦しむ。
アキちゃんが私を膝に乗せ抱き締める。
大きな手で私の顔を包み込んで。
優しい瞳で見つめてる。


『私…処女だよ』


アキちゃんは変わらず『うん』って言って私を更に近くへ引き寄せる。
アキチャンは変わらないって知ってる。だって…繋がってるもん私達。
私も妙に安心してアキちゃんに抱き締められていた。

『鮎を抱く…』
!?
『アキちゃん……アキちゃんが後悔するよ?』
『大事にする』
『アキちゃんもう一度言うね。今なら止めれるよ』
私の精一杯の気持ちだった。
目に見えてるんだ、その後が…。
アキちゃんは誰かと側にいる余裕なんてない。
アキちゃんは完璧主義な上に責任感が強い……だから
駄目だよ?ヒールになれない人がこんな事しちゃぁ

『ちゃんともう一回聞くね?鮎は処女か?』
『何で聞くの?……処女だよ』
『処女なら傷付かない様。優しく大事にしたいから』
『何それ』
『良い?』
『……………うん。』

この恋は終わった。
一晩の恋にしよう…大好きな大好きなこの人を傷付けたくないから
幸せで切なくて…この気持ちに埋もれて終えたらどんなに素敵?

何回かお父さんの仏壇の目の前で抱き合ってキスをした。
お酒が回った私はヨタヨタしていると急に身体が軽くなった。
アキちゃんが私の身体をお姫様だっこしてくれてるのだ。
目が点になって『何してるの!?』って驚いてると
『ほら…この方が楽でしょ?鮎転けちゃいそうだしさ』
ヒョイヒョイと軽々持ち上げちゃう彼に抱かれながら
お互い幸せでケタケタ笑い合った。
階段を駆け上がりアキちゃんの部屋に到着した。

『とーーーうちゃく!!』
そう言ってアキちゃんは私をベッドに下ろした。
ドキドキと動悸が高鳴る。

アキちゃんは私を抱き寄せてキスして
『大事にするから……』
お互い下着を脱いで緊張して目を合わせれない。
こんな事言い出したアキちゃんの方が顔が紅く
可愛いなぁ…なんて思った。
『こっち野方が恥ずかしいのにアキちゃん
の方が照れてるね?』

『言っておくけど、俺は鮎が思う様な遊び人じゃないよ
……本当。恥ずかしいから…あんまり見ないで』

私は布団に包まりながらクスクス笑う。
それにムッとしたのかアキちゃんがぐっと寄って来て。
私を押し倒した。
私の下着を見て
『ふふふ‥可愛い下着だね?勝負下着??』
『やぁ…!違う……だって』
アキちゃんは上機嫌にふふふって笑いながら身体にいっぱいキスをして
ブラジャーに手を忍ばせて優しく揉む。
恥ずかしさで顔が紅潮して『ひゃん…いや』なんて短い声が漏れる。
私と目が合った瞬間にわざとアキちゃんが軽く乳首を噛んでみせた。
『やっ‥‥!』
ちょっと甲高い声が弾けた。
少し身体が弓なりに弾み目が潤んだ。
『……やっぱり鮎はMだね?前迄、『私はSだよ』なんて
強がっていたけど鮎はMだよ。だって、こんなにも敏感なんだもん』

『そんな事…無いぃ。私Mじゃぁ……』
息絶え絶えで答えようとするもアキちゃんの
愛撫でなかなか上手く答えられない。
アキちゃんは私のその様子に御満悦なのか更に愛撫を激しくする。
『俺は極度のSだからね?こうやって虐めるのが好きなんだよ?
気持ち良いでしょ鮎…下の口がピチャピチャいってるもん』

『そん…な事ない!あぁん……あっ』
パンツの上のアキちゃんの手が8文字で激しく擦りあげる。
クチュクチュと音が鳴ってる。
『いやぁ…っやだ!いやらしいよぅ』
『だって感じて無いって言うから?ほら、この音は何?
鮎の腰がもっとして!って揺れてるけど?…ねぇ??』

アキちゃんはSだ。
アキちゃんは私の顔が快感に歪むのを楽しそうに見つめている。
興奮しているのか顔はすっかり男の顔と化していた。
少しアキちゃんが離れパンツに手が潜り込む。

あっ……
少し緊張が走った。目もキュっと閉じた。
すると、手が触れたのは股間にでは無く私の頭に…
アキちゃんの大きな手が撫でてる。
さっき迄の少し怖かった顔では無くいつもの優しい顔で
『少し痛いかもしれない。痛かったら言って……もっと
もっと、優しくするから。』

キョトンとしてしまった。
アキちゃんは私を凄く凄く大事に包んでくれてる。
分ってたけど、ホッとして嬉しくなった。
『うん……』
『それにね、俺上手だから♪……なんて』
軽く冗談を挟んでゆっくりずり下ろした。
軽く指が私の膣に少し埋まる。
最初は入口をなぞる様に…そして愛液でクチュクチュと溢れて
滑り込んで指が奥へ奥へと滑り込まれていく。
段々入るスピードも増して奥へ奥へ

『ひっ…あぁ!やぁ…ああん』
リズム良く声が高まる。恥ずかしがっていたのに押さえれない。
薄めでアキちゃんの顔を覗き込んだらアキちゃんは真剣な顔で
私の顔を覗き込んでた。
私が感じれば感じる程、アキちゃんの指に力が篭る
見つめる目は熱く私の喘ぎ声や表情、腰の動きを
見逃さない。
アキちゃんに見れてると思ったら恥ずかしくて顔を隠した。
アキちゃんは私の手をギュゥッと握ってきた。
『何で隠すの?見せて鮎の顔…見たいから』
『嫌だぁ……だってっ……え!化粧も…落ちたし
こんなの……嫌…ぁ。変!……変な声漏れちゃう』

何だか快感で頭が白痴になった様な事を漏らす私に
愛撫を止めて両手で私の手を掴み顔から放させる
『鮎の声も顔も可愛いよ…もっと見せて』
そう言って片手で私の両手首を握って押さえ付けた。
そして愛撫はもっと激しくピストン運動をして快感が強くなる。
弓なりで身体がビクビクする。
アキちゃんの顔がうっすら見える。
『怖いよう…キスして』
アキちゃんは指の動きを止めないまま私に近づきキスをした。
首にギュゥッと手を絡める。
アキちゃんの太い舌が私の口の中を優しく抜き差しされる。
幸せでじんわり涙で睫毛が濡れた。
『今…指1本でこんだけキツイけど…2本にするよ?』
ええ!?嘘!!1本??どんだけ太いの~~
『えっはぁ……っ』
喘ぎ声で上手く言えない。


グチュッッ!!


アキちゃんの指が2本入った。
キュゥキュウする自然に膣が収縮する。
『大丈夫?痛い??』
正直少し痛かったけど心配そうなアキちゃんの声に答えたくて
『はぁ…ひっ…大丈……夫だ…よ』
笑顔を浮かべて見せたら
アキちゃんがふぅ…っと溜息をついてみせて
『偉いよ…鮎頑張ってるね。ちょっと痛いよ?』
声に出せないけど…『うん』って頷いた。
グリグリとアキちゃん指が中で弧を描いた。
激しい快感が襲ってくる。

『あああああああああ』

身体が跳ねた。
『按摩が得意だけど…俺ねこういう人の壷探るの上手いんだ』
悪戯な顔で私の様子を眺めるアキちゃんが楽しそうに言った。
『これが鮎のGスポットだよ。ここをもっと…可愛がってあげる』
そう言って、アキちゃんは執拗にそこを責め続ける。
もう何がなんだか分からず快感で真っ白になってた。
布団を噛む足に指に力がはいる。
『本当に気持ちの良さそうのよがってるね?もっと…色んな事
教えたげる』

そう言ってアキちゃんはまた違うスポットを刺激して私をいっぱい濡らした。
太股が湿った意識が朦朧としてそれを自覚出来ない。
『鮎はHだね。初めてでこんなに濡らすなんて?分かる??
こんなに…ほら』

私にアキちゃんは私の濡れ具合を確認させた。
恥ずかしくて私は目を逸らそうとするのに逸らさせてくれない。
お膝に乗せて抱き締めてくる。
布団で私のお湿りを拭うアキちゃん。
何だか妙に満足感に浸った表情で
『鮎にとって一番?…良かったかな?』
……こいつは
『………ん……うん。一番…だよ』
嬉しそうな顔で『えへへ』なんて笑って私を再び寝かせた。
『鮎…生理いつ終わった?』
『えっと…結構前かな??』
『んじゃぁ…ちゃんと着けなきゃね?』
そう言ってコンドームをこそこそ用意し始めた。
背中が丸くて可愛いなぁ~って思って笑った。
『もう!見ないでよ…恥ずかしいーから』って汗々する彼

私忘れるよ…忘れるから
なのに、何故だろう気持ちが大きくなってくよ
好きだよ好き…アキちゃんがいっぱい…好き


つい言葉に出た。

『アキちゃん……私アキちゃんの事本当はね…』



続きは一夜の情事07に続けようと思う。