ここ数年、梅の名所を毎年訪れています。
桜は、その季節に道を歩いているといたる所で見れますが、
梅は、目指して行かないとなかなかかたまって植えてあるところは少ないです。
昨年は、意賀美神社 。一昨年は北野天満宮。
一昨々年は、城南宮

毎年、候補に挙げながら機会がなかった小野隨心院 に今年は行くことにしました。
まだ、咲き始めとの情報でしたが、ちょっと他にも都合があって、とりあえず昨日行ってきました。

小野は、小野氏が栄えたところで大宅氏、和邇氏、宮道氏と共に勢力を持っていたそうです。
小野篁の孫である、小野小町は晩年、この小野で過したそうです。
隨心院は、そんな小野小町ゆかりの寺でもあります。



隨心院へは、京都市営地下鉄小野駅下車です。
1000円の一日乗り放題の切符を買いました。
僕のところからだと、これは便利なのです。

地下鉄を降りますと・・・
あれ、こんなのあるのですね。



災害時に無料開放されるのですね。
前からあるのでしょうが、僕は初めて知りました。
この自動販売機は今回、僕の下車した各駅に設置されていました。
しかし、地震対策に関しては日本は世界一でしょうね。
僕の地元でも、「いざ飯」 とか言って、いざという時、非常食ばかりだと飽きるから、簡単でバラエティーの富んだメニューを考案しています。
コンクールもあるようです。

だけど、いざとなると全ての被災者が非難できるわけではないです。
不幸にも被害をこうむる人も少なくないと思います。
そうなるかどうかは、1人1人の心構えと準備にかかってくると思います。

我が滋賀県も福井の原発から30km圏内に入っていますが、
環境経済研究所の試算 では、浜岡原発の場合ではありますが、30km圏内の住民が全員避難完了するまでに最大63時間かかるとしています。
それに反して、放射能が漏れ出してから30kmに到達するのにかかる時間は、気象条件などによって変わりますが、1、2時間だと述べています。
個人の備えや意識ではどうにもならない部分も存在しています。


さあ、そんな話は置いといて、
駅から地上に上がりました。

京都外環状線(京都府道117号)を境に東側へ醍醐道を向います。
場所はすぐにわかりました。



門を潜るとすぐに梅の甘い香りがしてきましたが、
まだ、それほど咲いているわけではありません。



お金を払って梅園に入りましたが、
情報どうり、咲き始め程度。
明らかに来るのが早すぎました。



でも、けっこう本数があるので、これが咲き誇るとかなり綺麗だと思います。










今年は、無理かもしれないけど、
また、今度見ごろを定めて見に来よう。


せっかくなので、お寺の中にも入ってみました。





小野小町を前面に出していますね。
しかし、小野小町て全国に伝説を残しており、謎の美女です。
小町を調べてみるのも面白そうですね。

お庭も綺麗でした。





隨心院は、古くは牛皮山曼荼羅寺と称されました。

   仁海僧正一夜の夢に、
   亡き母が牛に生まれ変わっていることを見て、
   その牛を鳥羽のあたりに尋ね求めて、飼養しましたが、
   日なくして死に、悲しんでその牛の皮に両界曼荼羅の尊像を画き
   本尊にしたことに因んでいます。

 牛尾山は仁海僧正が牛の尾を山上に埋めて、菩堤を弔ったと伝えられています。又、仁海僧正は深く宮中の御帰依を受け、勅命により、神泉苑(京都御池大宮西)に請雨の法を九回もおこない、その度に霊験にあって雨が降ったので、雨僧正とも称されました。

その後、第五世、増俊阿闍梨の時に、曼荼羅寺の子房として、隨心院を建立し、ついで第七世、親厳大僧正が、寛喜元年(西暦1229年)後堀河天皇より、門跡の宣旨を賜り、以来隨心院門跡と称されています。」
公式HP より)

門跡寺院だけあって、襖絵とか綺麗でした。
勿論、御本尊も立派でとても落ち着ける空間でした。

仏さまへお参りするとお寺を出ました。

ここから、この日の散策が始まりました。

           
               つづく