「焼き芋とドーナツ」
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「焼きいもとドーナツ」
半分くらい読了。
日米の女性労働者の歴史を
彼女たちが好んでいた食べ物を通して
調べた、ノンフィクション。
いつも、お店でおいしいものをいただくたびに
日本の歴史上で
庶民がこんな贅沢なものを食べることが
できているのは、
私達世代だけではなかろうか
という驚きを抱いてしまう。
もし100年前に生まれていたら
私は一生、どんなものを
食べ続けていたのだろう。
そんな思いというか、疑問をいつも抱いていたので
その疑問にズバリ答えてくれた本だった。
驚いたのは、あの「女工哀史」が
ほぼ、内縁の妻である女工との共著だったのに
そのことにまったく触れられておらず、
著者が亡くなった後は、内妻だったので
印税ももらえなかったこと。
その彼女の人生がまた面白い。
炭焼きの娘として生まれる
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貧しさのため、小学校も2~3年しか通えず
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10歳で、紡績工場の糸拾いに
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独学で本を読み漁り
労働問題に興味を持つ
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後に「女工哀史」の著者となる細井が書いた
随筆を読んで、感動して
雷に打たれたようになり、
彼に会うためにほぼ無一文、体ひとつで上京
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紡績工場で働きながら
彼の内妻になり、
女工の生活をリアルに伝える
後に、自分の名前で
「わたしの女工哀史」という本を
出したという。
岩波文庫にあるようなので
それも読まなくては。
佐藤愛子 田辺聖子
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これを買ったのは、
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これを見て、
佐藤愛子さんの近況に興味がわいて
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キンドルで0円だったので、これを読んでいたら
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友達を書くことは、
自分を書くこと。
これを読んで、これらの作品をすごく読みたくなり、
でも50年以上前の作品だから、
もう手に入らないだろう、と思っていたら
全部収録されていたので、
迷わず、ポチ。
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田辺聖子の小説はほぼ読んでいて、
ここに収録されているこれらの作品は
何度も再読している。
それこそ、若い頃に
私の血肉をつくったような作品ばかりで
古い友達に会ったような気持ち…。
グッド・バッド・ガール
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この作者の小説はトリッキーすぎて
そのトリックに乗れないと
「はて、私はいったい、
何を読まされているのか」
呆然としたまま終わってしまうけど
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これはどうだろう…