実話系映画が好きで

ショー要素のある映画好きなので

これはぴったりだった。

 

 

 

 

 

上の方々と全く同意見なんだけど

特にいいなあ、と思ったのは

主人公の引き立て役みたいなモブが

一人もいなかったこと。

 

一見、地味で平凡に見える

農場のおかみさんや

主人公の元妻たちも

中盤から、

平凡さの芯に秘めた強さ、

その強さゆえの、揺るぎないやさしさ

人を動かしていき、胸を打つ。

 

ホームセンターの店員の

さえないおっさんが、

かつらとメイクとドレスで

ふるいつきたいような美女になり

すごい歌唱を披露するのにもしびれたし

 

「暗い歌はショーに合わない」

と言われて

「おカマは陽気で笑えないとダメって

そういうのが嫌なのよ!」

とブチ切れるけど

 

主人公のお母さんが

陽気なナンバーで歌い踊りながら

「私たち農家の女は

働くだけの毎日だったから

この曲が流行した時に嬉しかった。

 

農家の女だって、踊っていいんだ

人は自由に生きていい

ゲイだって、なんだって

これはそういう歌なのよ

と語り、

ステージで歌う決心をするエピソードも

よかった。

 

人と人との化学反応で

人間は変わり、

新たな強さを実装していくんだな

と思わせてくれる、温かいエピソードがてんこ盛りで

見た後、やさしい、いい人になれそう。

 

そういう意味でも、後味のよさでも

クリスマスシーズンに見るのに
ぴったりの映画です。

 

 

※次に見たい映画

 

「シンデレラ」のリリー・ジェイムスが

思いをよせるインド人男性のお見合い結婚を

阻止しようとするラブストーリーらしい。

 

あのラブ・アクチュアリーのスタッフ製作

というだけで、まちがいない予感。