土曜日、映画を早い回にしたのは

ランチで自由が丘の「天一」に行くため。

 

季節ごとのネタを味わうために

4カ月に1回は行かねば

 

と思っていたのに、調べたら

最後に行ったのは去年の8月

(年末年始にコロナが爆発的に増えたから)

 

いつもの「梅」コース

 

 

 

 

 

白魚

この日は小さいのしか手に入らなかったので

かき揚げにしてるけど

いつもは筏型にしてあげているとか。

 

これが食べたくて来た、タラの芽

コースに入ってなかったら

お好みで頼むつもりだったので

嬉しい。

 

そら豆もコースに入っていた。

甘くテホクホク。

 

以下、私がお好みで頼んだのは

 

コシアブラ

 

ものすごく香りが鮮烈な

春菊のよう

 

ダンナがお好みで頼んだ穴子の骨せんべい

おすそ分けしてもらった。

 

私が頼んだコゴミ

このうっすらとした粘りが好き。

 

ダンナが頼んだハマグリ

笑っちゃうほどの大きさ。

 

 

私のシメはいつも、天バラ
さらっと軽く食べられるから。
 
この日揚げてくださったのは、
去年の8月の時と同じ方で、
最後にお客が私たちだけになった時に
リラックスして、話してくれたお話。
 
「もうすぐ鮎が出るんですが、
稚鮎が好きで、
それだけ10本、
すごいスピードで食べて
帰られる方もいます」
 
あまりに速いので、
揚げるほうも追いつかなくて
大変なんだそうです。
 
「でもそれをわかっているから、
いつも店を開けると同時に入られて
他のお客さんが入る前に
帰られるんです」
 
「あとは
お好みで海老だけ食べて
帰られるお子さんも」
(へえ…お子さん…)

(‐ё‐;)

 
「すべての天ぷらを
醤油で召し上がる方もいますね。
小さい頃から醤油で食べていたので
それが一番美味しく感じられるんでしょう。
 
で、最後は、
いろんな素材の味が染みこんだ
醤油をご飯にかけて
天丼にされるんです。
卵の黄身の天ぷらを乗せて」
(野暮なんだか粋なんだか)

 

この店のカウンター席の

 

価値というか、楽しさは

天ぷらが好きで好きでたまらない
お客さんの幸せそうなオーラ
を浴びられるから
でもあるんだけど
 
マニアならではの
こういう濃い話が聞けるのも
老舗で食べる楽しみなんだな
思ったのでした。
 
そして

瓶ビールの後、

レモンサワーが飲みたくなって注文したのですが

 

若い女性スタッフが

「レモンサワーというメニューは無いのですが

麦焼酎を炭酸で割って

レモンを絞ったものでよろしいですか?」

と。

 

そして出て来たこのレモンサワーは、

居酒屋に多い、

果汁たっぷりタイプではなく

麦焼酎の味わいを活かし

レモンはアクセントという

楚々としたレモンサワー

 

これまた老舗っぽい端正さ

感じたのでした。