この映画で私が一番感動したのは

 

クリスマス特別番組収録中に

ケネディの暗殺事件があり

その前のキング牧師の暗殺事件ともあいまって

アメリカ中が不安の中に落ち込んでいた時

 

エルヴィスが、

自分が歌を歌う意味を見出だし

「クリスマスらしい聖歌を歌え」

というプロモーターの命令に背いて

「明日への願い」

というプロテストソングを歌うシーン。

 

雲の中で迷子の僕たち

どしゃぶりの雨に打たれながら

痛みだらけの世の中に

囚えられているけれど

 

人は夢見る力が

どこかに残っている限り

魂を解き放ち

飛び立つことができる

 

この歌詞がまた、

この1週間の気分と重なり

 

もっと自分たちを

世界はこうあって欲しい

という夢を

信じていいんだ

 

という気持ちにさせてくれたんです。

 

そのシーン

 

トム・ハンクス演じる

プロモーターのパーカー大佐が

番組スポンサーである

シンガー編み機へのゴマすりに

クリスマス模様のセーターを着ているのが

ものすごく間抜けに見えて

 

スポンサーしか見えていないパーカー大佐

表現者としての使命と自覚に

覚醒した新生エルヴィス

との

人間としての格の違いを見せつけていますよね…

 

こちらは、実際のエルヴィスが歌っている動画