いずみ
5月31日に久しぶりに
阪九フェリーを利用してきました
阪九フェリーは
神戸港と新門司港を結ぶ航路と
泉大津港と新門司港を結ぶ航路の
2ル一トを毎日運航しています
神戸航路の新造船投入等で
神戸航路を利用してきましたが
ようやく泉大津航路にも手を出す事が出来ます
神戸港の工事の関係で
泉大津港から神戸航路運用の
先代「やまと」に乗船した事は有りますが
今回が初めての泉大津航路利用です
今回利用するのは
泉大津航路専用の「いずみ」
「いずみ」「ひびき」の2船は
神戸航路新造船の「せっつ」「やまと」の
べースになっているので船型がよく似ていますが
旅客区画が一層少ないので
どっしりとした姿に見えます
泉大津タ一ミナルは
市街地から遠く離れているので
徒歩利用の場合は南海・泉大津駅から
連絡バスを利用します
ネット予約を事前にしていましたが、
旅行支援のプランが使えるという事で
窓口で手続きをしてもらい
船内でも使えるクーポンをもらったので
かなりお得に船旅が出来ました
(すでに旅行支援は終了しています)
船内に入ると毎度圧倒されるのが
エントランスフロアの吹き抜けです
阪九フェリーを含めた
SHKライングループの運航船は
船も大きい事も有ってか
船内空間の使い方がとても贅沢です
競合他社も
同規模の船を近年投入していますが
ここまで開放的な空間は見ません
「いずみ」「ひびき」は
エントランスの天井に天窓が付いており
日中は船内を日光が照らしています
神戸航路の「せっつ」「やまと」では
大型の照明が付いています
今回利用するのは毎度おなじみの
デラックスシングルです
デラックスシングルは最上階7階のインサイドに
集中的に配置しています
デラックスシングルは
客室内に洗面台が有るのが
最大のポイントですね
ベッドはシングルサイズですが
サイズにも余裕が有り狭さは感じません
デスクの上には湯沸かしポット、茶器、
ルームウェア、アメニティと
特等級らしい設備がしっかり準備されています
ルームキーは日付と船名入りのカードキーで
持ち帰りも出来るので乗船記念になります
阪九フェリーでは後日、
QRコードによるルームキー、
チケットレスサービスを導入した為
現在ではカードキーは発行されません
他社でもカードキーを廃止する事が
増えてきているので少し寂しいです
出港も近付いてきたので展望デッキに出てみます
2020年夏にSOxスクラバーを搭載、
ファンネルの前方にスクラバーを取付した為
かなり大型な設備となりました
同じくSHKラインの新日本海フェリーでは
ファンネル本体の付け替えでしたが
この辺はもう少しデザインを
考慮して欲しかったですね
記念に撮るのがマイル一ルです
もう1段下のデッキにも降りられる様なので
見に行ってみましょう
確か神戸航路の「せっつ」「やまと」は
降りられる仕様にはなっていますが
通常ワイヤーが掛かっていて
1段下のデッキには降りられません
左舷側はワイヤーが掛かっているので
使用出来ません
1段下のデッキに降りると
ファンネルを後方から見上げる事が出来ます
スクラバーとファンネルは一体化されておらず
隙間が空いているのが特徴的です
スクラバーから出たダクトの姿も
見えています
ファンネルの後方には柵がしてあり
立ち入り出来る部分はそれほど多くはありません
船尾側には細くスペースが空いていますが
左舷側にはほとんど入れません
船尾側を見ると
係船装置が並んでいるのが見られます
船が大きい分装置も大型ですね
階段の下はレストランに通じる部分ですが
バリケードが有るので
こちらから向かう事は出来ません
ちょうど良い広いスペースが有るので
他のSHKライングループの船の様に
BBQが出来ると人気も出そうですが?
出港時間も近付き甲板員さんも出てきて
出港の準備が進められています
サイドのゲートも閉まり
ランプウェイも船体から離れました
17時30分、定刻で泉大津港を出港
新門司港へ向けての航海が始まりました
後方に見える黄色いアーチ橋は泉大津大橋
埋立地に囲まれた水路を抜けて港外へ
右手に堺のコンビナート群を見ながら
大阪湾内へ進入していきます
ショップでは御船印や
オリジナルキャラクター「ふねこ」の
マスコット等を購入
フェリータオルは
新しくロゴのカラーが2バージョンに変更
ただし、タオルの質感は落ちた様に感じます
出港から30分ほど経ち
神戸が近付いてきたので再びデッキへ
5月なので日も長く18時を過ぎてもこの明るさです
18時頃は神戸空港への着陸旗が多く
空を見上げると飛行機の姿が高確率で見られます
18時40分、明石海峡へ進入
日没時間に近付いていますが
明るい時間帯に明石海峡を通過するのは
久しぶり
無事、明石海峡を通過しました
通過風景は大迫力ですが、
やはりライトアップされた夜間の方が
写真としては映えますね
展望ラウンジには
歴代の阪九フェリーの運航船の写真が
掲示されているのがおなじみ
いずみ/ひびきで11代目の運航船になりますね、
初代の「フェリー阪九」と比べると
現行船は全長が+70m、総トン数は3倍にもなります
19時24分、播磨灘で日没を迎えました
瀬戸内なので太陽は水平線ではなく
陸地に沈んでいきますね
夕食を食べる前に展望ル一ムで
少しくつろぎます
こちらも阪九フェリーでは
いずみ/ひびきより導入された設備になります
扉に書かれている通り飲食は禁止です
ブリッジのすぐ下になるので
照明は間接照明のみで
室内は写真よりは暗いです
BGM等も掛かっていないので
とても静かで落ち着いた雰囲気です
まだ日没すぐなので外の景色に明るさが残っています
展望ル一ムで少しくつろいで夕食を頂く為に
船内レストランへ
阪九フェリーのレストランといえば
カフェテリア方式なのが特徴で
その他に
アラカルトメニューも豊富です
メインには季節限定のばらちらしをセレクト、
その他、貝印や刺身等も注文しました
今回、ごはんものをメインにしましたが
うっかりいつもの流れで白ごはんも注文
色々な物が食べられて満足です
ご飯も食べ終わり客室で少しくつろいだ後、
船内を見ていきます
まずは最上階の7階フロア
利用しているデラックスシングルも
このフロアです
客室エリアの入口には大きめのソファーが並び
中央には喫煙所を設置しています
7階フロア内に自販機も設置されています
展望デッキ入口の手前に展望浴室を設置
展望浴室には露天風呂も設置、
船の上で潮風に当たりながら入浴が出来るのも
とても嬉しいですね
フェリーの露天風呂も阪九フェリーでは
いずみ/ひびきより導入されました
最上階から立派な吹き抜け搆造を見下ろします
クリアパネルで囲まれたエレベーターを中心に
サイドに階段を配置、
SHKグル一プ以外には真似出来ない
豪華客船の様なぜいたくな空間の使い方ですね
1つ下りで6階フロアはレストランが設置
レストランの外周にも
テーブルセットが並んでいるので
ここで持ち込みの食料を食べる事も出来ます
レストラン入口の手前には
長いソファーが設置されています
レストランの開店・空席待ち時に
利用出来るので良いですね
レストランの横の大型窓が並んだ細長いスペースは
展望プロムナードです
イス・テーブルも多く設置されているので
時間帯によっては多くの人でにぎわいます
端部にデッキの出入口が有りますが
通常締切になっているので出入りは出来ません
6階フロアにもよく目立つ色の大型のソファーが
いくつか置かれています
立派な小型照明も置かれており
高級ホテルのラウンジの雰囲気です
6階からも吹き抜けを撮影したところで
瀬戸大橋通過が近付いてきたのでデッキに出ます
左舷側は四国、
瀬戸大橋周辺には坂出、宇多津、丸亀と
都市が連なるので空も明るいですね
21時55分、瀬戸大橋を通過
まだこの時間は列車が走っている時間ですが
瀬戸大橋を渡る列車は残念ながら居ませんでした
瀬戸大橋通過を見たところで
船内探索に戻ります
阪九フェリーでは
客室エリアに給湯室がいくつか有ります
シンクと給湯器が有るので
インスタント麺等の調理等にも使えます
冷水器も紙コップ付で設置されていますね
閉店後のレストランは区画を仕切って
フリースペースとして開放されています
元々パブリックスペースが充実していますが
多客時はこのスペースも活用出来そうです
ゲームコーナーも設置おり
いつでも利用可能なので
長い乗船時間の暇つぶしになります
キッズコーナーも完備されているので
小さな子供でも安心して船内で過ごせます
キッズコーナーの横には授乳室も設置されています
本船も個室が主体とはなっていますが
施錠の出来ない相部屋タイプのスタンダードの
お部屋も有るのでコインロッカーも完備
案内所横には貴重品ロッカーが有ります
最近は携帯電話を誰でも持っているので
あまり見掛けなくなった公衆電話
フェリーに置かれている公衆電話は
衛星電話なので通話料金は高いです
5Fのエレベーター入口の前には
弓なりの長いソファーが有ります
ソファーの端はショーケースが有り
新造船就役祝いの焼物が飾られています
贈り主は泉大津市との事です
一般のお客さんがあまり行かない場所ですが
5階の車両デッキ入口方面にも設備が有ります
航海中の出入りは出来ませんが
ペットルームが扉の奥に有る様です
メインエントランスには
背中合わせのソファーが多数並びます
普段はメインエントランスは
テレビホール的な扱いですが
少し小上がりな部分をミニステ一ジとして
ミニコンサート等のイベントが行われる事も
有る様です
デッキプランもエントランスに大型のものが
設置されています
寝る前に来島海峡通過を見る為に
デッキに出ます
来島海峡大橋はこの時間ライトアップも無く、
周りを多くの島々に囲まれているので
絵が暗いですね
23時58分、来島海峡大橋を通過
いつも九州へ向かう際と景色が違うなと思えば
この時間は順航時間帯で
中水道を通過していた様でした
これよりも通過が遅い時間だと
左側通行で西水道の通過になりますね