フェリーきたきゅうしゅうII


大阪南港と新門司港の間を結ぶ

名門大洋フェリー


名門大洋フェリーでは

夕方出港の1便と夜出港の2便の

1日2本のフェリー便を運航していますが

この内1便で運航されているのが

今回乗船した「フェリーきたきゅうしゅう II」です


本船は2015年11月29日に

「フェリーきたきゅうしゅう」の代替船として

デビューし

このたび就航7周年を迎えました


7周年当日の2022年11月29日の新門司発便では

周年記念イベントが開催されましたが

乗船出来なかった為

7周年翌日となる11月30日に乗船してきました








出港より1時間前となる
16時ちょうどより乗船開始、
航海時間も12時間半有りますが
少しでも長く乗っていたいので
いつも乗船開始時間には乗船します

トレーラーも絶え間なく
どんどん積み込まれていきます


昨日、周年記念イベントが有ったので
風船の飾り付けもエントランス入口に
少し残っていました

エントランスに有る記念撮影用のパネルも
「7TH ANNIVERSARY」と飾り付けられて
7周年記念の特別仕様です



今回利用するのは
いつも通り1人用個室のファーストS です

個室には個別カギが付いているので
案内所でのルームキーの受け取りが必要です

まずはファーストSの客室内の案内です
ファーストSは1人用個室として
不自由の無い装備がコンパクトにまとまっています

写真の様に窓は無く
全てインサイドル一ムです
小型のデスクに色々と備品が並び
テレビは壁面に取り付けられています
ベッドは1人用なのでコンパクトなものですが
大人の男性でも十分なサイズです

掛け布団1枚のみで毛布は有りませんが
個別に空調が使えるので
問題は無いでしょう
個室内には洗面台が付いているので
洗面を外に出来ずに済ませる事が出来るのは
ありがたいですね

冷水・温水の調整も可能です
アメニティは洗面台の場所に
ロゴ入りタオルと使い捨て歯ブラシを備え付け

ナゼかこのロゴ入りタオルは
売店では売っていません

コンセントは
洗面台とデスクの計2ヶ所に設置しています

デスク上には電気ポットと茶器も並んでいます
べッド上には
浴衣と使い捨てスリッパも置かれています

使い捨てスリッパはファーストS以上の
個室には室内用スリッパの代替として
置かれています

コロナ対策等での処置ですが
今後も継続となるのでしょうか?

出港までにまだ時間が有るので
ショップに寄ってグッズを購入

時々買う船形クッキーと御船印を購入しました

7周年記念の限定御船印も発売となっているので
GETしました

出港を前にデッキに出て来ました
まずは7階デッキです
非常時の旅客集合場所にもなっているので
かなり広いスペースですね

海側に向けて簡易的なべンチが
ズラリと並んでいます

デッキの右舷側に展望ラウンジが付いたのも
「フェリーおおさか II」 と
「フェリーきたきゅうしゅう II」 の特徴の一つです

発展型の次級
「フェリーきょうと」「フェリーふくおか」
でも続いて導入されています
トラックが屋根からはみ出して
係船装置のすぐ近くまで並ぶのも
名門大洋フェリーらしい姿ですが
このスタイルも本船までで見納めです
7階デッキからはファンネルは見上げる形で
カッコ良いですね
ブリッジの有る8階デッキです
名門大洋フェリー 2便の
「フェリーふくおか」のファンネルと
同社の2つ並びも良いですね



8階デッキは7階デッキと比べれば狭いですが
そこそこ広いスペースです

ブリッジと同じ高さなので
眺望もとても良いですね

ここにも
簡易的なベンチがいくつか設置されています
出港前という事で
レーダーマストには社旗が掲揚中

出港も直前となり
車両積込用の可動橋も上がりました
エンジンもアイドリング状態となり
船体もガタガタと振動をし始め
ファンネルからも排煙を吐き出しています
キャプテンが左舷側のブリッジ端に出て来て
出港作業が始まりました
16時59分、
出港1分前にスラスターが始動
17時ちょうど、
ブリッジからレッコーの合図で
陸上係員によりホーサーが外され
大阪南港を定刻出港しました

7周年当日ではないので
テープ投げ等は有りませんが
ミニフラッグを持った職員の方が
出港をお見送りしてくれました

11月の17時という事でほぼ日没時刻ですので
ライトアップのきれいな姿です
すでに日没となり見えにくいのが残念ですが
この時間でも大小様々な船が出入港し
活気の有る港です
ATCのさんふらわあタ一ミナルの前を通過

本便は大阪南港を最も早く出港するので
さんふらわあも別府航路・志布志航路共に
まだ出港準備中です
大阪南港を抜けてしばらくすると
神戸港沖を航行していきます
明石海峡に近付いていくと
いつも船の左側から神戸空港向けの
スカイマークの飛行機がちょうど飛んでくるので
1便の個人的に楽しみなポイントです
いよいよ瀬戸内航路の絶景ポイントの一つ
明石海峡を通過します



18時15分、明石海峡大橋を通過

早い時間に通過するので
レインボーカラーにライトアップされて
美しい夜景です



明石海峡通過を見終ったところで
船内レストランで夕食をいただきます

夕食バイキング 大人1人 ¥1600

バイキングだとついつい食べ過ぎて
お腹がパンパンになってしまいます

カレーからそば、揚げ物などからデザートまで
しっかり楽しみました

食事の後は客室でゆったりくつろいだり
大浴場で入浴したりして
瀬戸大橋通過までの時間を過ごします




21時35分、瀬戸大橋を通過

瀬戸大橋のライトアップは控え目ですが
連なる島々に掛かる数多くの橋が見えて
なかなかの迫力です

瀬戸大橋は鉄道並用橋でもありますが
タイミング良く列車も通過していきました

とりあえず瀬戸大橋通過まで見たところで
船内のパブリックスペース等を見ていきます
本船、フェリーきたきゅうしゅう II
のデッキプランはこちら

旅客区画は6階から8階までの3層構造です

まずは6階から
まずは案内所・売店です

個室利用の際はまず案内所に寄って
ルームキーの受け取りが必要です

売店では名門大洋フェリーオリジナルグッズや
関西・九州のおみやげ品、日用品まで
数多く取り揃えています
左舷例後方に有るのはプロムナードです

大きな窓が並ぶ所に
長いカウンタ一が取り付けられています
プロムナードはカウンターがメインですが
2セットのみ円形のテーブルも置かれています
公衆電話および有料の携帯電話充電器も
プロムナード付近に設置されています

エントランスはとても広々としており
床材の色が白系なのもあって
とても明るい雰囲気です

記念撮影用のパネルの前に
クッション地のイスも並んでいます
ツ一リスト、エコノミー利用客用に
コインロッカーおよびセーフティボックスも完備

貴重品についてはセーフティボックスの他
案内所へ預ける事も可能です
またキッズルームについても設置しています

新型コ口ナ感染対策として
乗船時は使用停止中でしたが
現在は通常に戻されています

自販機コーナーも
ジュース・お酒・アイス・カップ麺と
種類も多く充実しています

紙コップや割りばしなども
こちらに備え付けが有ります

自販機の他にも給湯設備
および電子レンジにも備え付けられています
ゲームコーナーも設置

中距離フェリーでは
減りつつあるゲームコーナーですが
夜行便といえど12時間におよぶ航海なので
暇つぶしにも必要な設備でしょう



レストランも船が大型化した事も有って
一世代前の
「フェリーきょうと II / フェリーふくおかII」
と比べても面積が拡大し広々としていますね

レストラン営業終了後は一部を区切った上で
パブリックスペースとして開放されています

展望浴室も設置されていますが
1便船では朝の開放は無いので
注意が必要です

併設されているシャワールームについては
24時間いつでも利用可能です
入口に取り付けられているモニターには
浴室開放中はセンサーのカウントにより
利用者数を表示し混雑度を見る事が出来るので
分かりやすくて便利です


船が大型化した事で
エントランスからのメイン階段が大型化し
開放的な空間が生まれたのも本級から

ネイビーやシルバー等のシックな装いも
また良いですね

次は階段を上がって7階フロアへ

7階は客室メインの構成ですが
ラウンジ等のパブリックスペースが
フロア後方に有るので
ここにも自販機が一通り揃っています


デッキの説明でも登場した
「フェリーおおさか II / フェリーきたきゅうしゅう II」
より導入された
右舷後方の展望ラウンジ内の様子

カメラで撮影しているので明るく映っていますが
間接照明のみの落ち着いた空間です

大型のソファーから
大きな窓に映る瀬戸内の夜景を
楽しむ事が出来ます
大型のテレビを備えたテレビコーナーも
展望ラウンジの隣に備わっています
大きな船なので
真っすぐ通った長い廊下も見ごたえが有ります

上等船室は窓付きなのでアウトサイド側に配置、
その他の船室はインサイドの窓なし部屋です

今回利用しているファーストSは前方配置なので
居室へのアクセスは少し悪くなります

7階の客室フロアの中央付近には
シャワールームも設置されています

こちらも6階同様に24時間利用可能です

7階の客室区画内にも階段室・喫煙室の付近に
自販機の設置が有ります

最後は最上階8階のスイート・デラックス区画です


スイートが2室、デラックスが
8室のみしかない区画ですが
この場所だけモニュメントが有ったりして
雰囲気が違います
8階の自販機横に客室区画入口が有り
その先は専用エリアとなる為、
利用者以外の立ち入りは出来ません




6〜8階の船内設備を見終わったところで
来島海峡が近付いてきたので見学

来島海峡大橋を日付が変わる直前の
23時55分に通過しました

翌日朝の到着も早いですが
本四連絡橋3ル一トも全て見たので
自室で少し睡眠をとりました

1便船は5時30分には到着してしまうので
4時すぎには起床し身支度をします
朝の早い1便船ですが
レストランでは朝食の営業が有ります

大人1人300円のメニューですが
前日の夕食にレストランを利用した際に
もらったチケットを利用すれば
無料となるキャンペーン中です


朝食を食べ終わってデッキに出れば
早くも新門司港内を航行中

1日6便が発着する新門司港ですが
トップバッターでの入港となりました

本来であれはオーシャン東九フェリーの方が
早い時間の入港ですが
荒天の影響で入港が遅れていました

まだ真っ暗な中5時30分定刻で接岸、
下船となりました


今回は7周年というタイミングでしたが
とても良いクル一ズとなりました

船内も新造船の様にピカピカで
早くも就航から7年経ったとは思えません

2022年は新造船がデビューし
新型コロナの影響により中止していたイベントも
少しずつ再開されてきました

名門大洋フェリーはイベントをよく行っているので
機会が有ればイベント等にも
積極的に参加していきたいと思います

楽しい船旅をありがとうございました