第三ひなせ丸
2019年9月30日に
岡山県備前市の日生(ひなせ)港と
小豆島・大部(おおべ)港との間を結ぶ
瀬戸内観光汽船のフェリー航路を
利用してきました
今回は通常予備船運用である
「第三ひなせ丸」が
通常運用に入るのが狙いです
前回接続が悪く乗船を断念した為
リベンジでも有ります
今回、「第三ひなせ丸」が
変則運用に入るのは
高松港と池田港を結ぶ
国際フェリーのドック代船に
「フェリーひなせ」が入っている為です
瀬戸内観光汽船、国際フェリー、
両備フェリーは共に
両備グループの会社であり
瀬戸内観光汽船のいずれか1隻が
ドック代船や増便対応に入ります
ここに営業航路のフェリーが来るのか?
と心配になるくらいです
ランプウェイ・車両甲板の両端の
歩道を通り、
階段を上がって客室に入ります
徒歩乗船は自分のみ、
あとはトラックドライバーが主体です
人が多くなる前に
船内の様子を見ておきます
まず1番最初に目に付くのは
船首側の前面展望席です
こちらは小さなテーブル付の
ボックスシートで構成されます
船体の左・右舷側の端は
大型のテーブルを
向かい合わせにソファで囲んだ
ボックスシート
そして客室の大部分を占めるのが、
小豆島航路でも多く見られる
ソファシートです
ただここではセンターに
仕切りが入っており
さすがにここに
寝転がっている人は居ません
残りは少し大きめの
ボックスシートで構成しており
床に寝転がるカーペット席は有りません
船体後部にも座席が有りますが
こちらは比較的簡素なシートを並べて
構成されます、
平日のこの日の乗客はごくわずか
こんなところまでは
人の姿は有りませんでした
船内を回っている内に
船は定刻12時35分に日生港を出港しました
備前日生大橋やカキ筏を横に見ながら
船は入り組んだ湾内を出て行きます
出港を見届けた後は
再び船内探訪に戻ります
本船の特徴の1つが
旧1等客室の存在です
この時代の船ではこのクラスでも
等級制が採用されており
差別化が行われていました
平成30年をもって等級制は廃止され
現在は無料解放されています
一説には元々それほど利用者が居ないのに
さらにそこに追加料金を払う人が
ほとんど居なかったからとも
言われています
室内の雰囲気やインテリアを見ても
下の階とものとは
やはり格が違ってきています
無料解放はされているものの
この便の利用者は居なかった様です
1等客室の外側は展望デッキとなっており
前方の天井の有る部分にのみ
アルミのベンチが設置されています
ファンネルはツインファンネル、
真ん中にマストが有ります
マストの付け根は
客室との出入口とも兼ねて居ますよ
船内の観察はこれにて終了
あとはうどんを食べて
小豆島到着を待ちます
もちろん本船にも売店が有り、
そこで うどん の提供が有ります
大盛りうどん ¥500
今回はお得な大盛りうどんを注文、
きつねうどん か わかめうどん の
どちらかを選ぶ事が出来ます
1杯分として少々高い値段ですが
かなりのボリュームでお買い得です
本船は予備船の為、
増便対応時は売店の営業が有りません
「第三ひなせ丸」の売店を
利用するチャンスは、
意外と少なくなっています
予備船だからか手入れは最低限度
サビ等の手入れをした後
サビ止めを塗っただけの姿がチラホラ有り
ちょっとかわいそうです
日生港ではオモテ着けですから
ここではトモ着け、
ゆっくりと桟橋に着岸します
定刻13時45分に
小豆島・大部港に着岸しました
下船の際もランプウェイ上を歩いて下船
あっという間の乗船時間でした
これにてリベンジも成功、
通常運航の「フェリーひなせ」への
乗船経験は無い為
また利用したい航路です
ありがとうございました
第三ひなせ丸
IMO 8911011
Callsign JK4997
Flag Japan
Owner / Manager
SETOUCHI KANKO KISEN KK
Gross Tonnage 936
Deadweight (t) 100
Length (m) 64
Beam (m) 14
Draft (m) 2.8
Built (year) 1990
Builder
SAIDAIJI SHIPBUILDING
Yard OKAYAMA
旅客定員 500人
車両
大型バス10台または
乗用車のみで約60台