四国開発フェリー おれんじ えひめ
四国開発フェリーの
大阪〜東予港航路「おれんじ えひめ」に
乗船してきました
通称「オレンジフェリー」と呼ばれる
この航路、
九州航路の九四オレジフェリーを区別して
四国オレンジフェリーと呼ばれています
「おれんじ 7」以来の久しぶりの乗船、
新造船へは初乗船となりました
先代についてはこちらから
ご覧下さい
四国オレンジフェリーが発着するのは
大阪南港フェリーターミナル、
フェリーターミナルから
「おれんじ えひめ」の大きなファンネルが
見えていますよ
新造船へと代替後、
大阪南港においても着岸方式が出船へと
変わっています
これは船首ランプウェイが
設置されていない為です
ターミナルで見える部分もあまり無いので
早めに乗船券を購入します
ネット予約で発行されたコードを見せると
スピーディな発券が出来ます
チケットを受け取り2階の待合室へ
ただここの待合室の空調が全く効いておらず
ひどく蒸し暑かった為に
ボーディングブリッジ内へ
早めに入りました
乗船開始は予定通り
20時より開始されました
先代ではボーディングブリッジの途中から
一旦外へ出て、
車両甲板サイドの入口から入って
エスカレーターでエントランスへ
という順でしたが
徒歩客とドライバーの入口は分離し
ボーディングブリッジ直結での
乗船となっていました
本船は日本初の全室個室フェリーですが
デラックスシングル以上の等級の居室に
旋錠出来るシステムです
自分の部屋はシングルデラックスですので
案内所へチケットを見せ
部屋のカギを受け取りました
4F(ロビー階)にデラックスシングルは
配置されています
左舷、右舷のアウトサイドに
デラックスシングルが主に配置され
廊下に囲まれたインサイドに
シングルが主に配置されています
ズラリと並んだデザインで落ち着いた雰囲気
高級ホテルの様でしょう
デラックスシングルの居室の様子
デラックスシングル
¥8000/大人1人
1人用の大きなベットと
木製のテーブルが有ります
写真には写っていませんが
手前に大型のクローゼットも有ります
朝の洗面所混雑の心配の無い
洗面台を装備
ベットは1人用としては十分な
大きなサイズ
先代では1等室以上での配付であった
アメニティセットも付属しています
大きな窓付で電波の入りも良好、
深夜便で外の眺めは有りませんが
これが有るだけで
電波の入り方も違ってきます
船内では自分は見てる暇の無いテレビも
有りますよ、
リモコンがベットのマクラ元に有って
分かりにくく探しました
居室のレイアウトを確認した後は
早めに食事に行きます
出港22時に対して
レストランは22時半までとなっています
出港見てからいざ、ごはんへ❗というのは
本船では出来ませんので
ご注意を
乗船したら出港までに食事と入浴を済ませ、
出港を見てから一杯やって就寝というのが
基本的なオレンジフェリーでの
過ごし方ですよ
自分的に
オレンジフェリーに乗る1番の楽しみは
圧到的クオリティの
レストランでの食事です
生ビール ¥500
生ビールは「おれんじ えひめ」をデザインした
専用カップでの提供です
この生ビールもサーバーから注ぎ、
キンキンに冷えてておいしいのです
自分はビールが苦手ですが、
このビールは格別です❗
ちなみに反航している
僚船「おれんじ おおさか」に乗船中の
フォロワーさんの情報では
「おれんじ おおさか」でも同じカップの
提供だそうでちょっと残念
オレンジフェリーのレストランでは
から揚げ・鯛めしが有名ですが
今回は新発売のすま漬け重を注文
すま漬け重 ¥900
スマとはカツオの近類で美味、
あと2杯はいけるほどのおいしさでした
少しごはんが少なかったですが、
フォロワーさんに追加料金で
大盛りにできるとの事でした
おでんも追加して
満足のいく食事が出来ました
おでん 1個¥100(一部¥150)
本船では売店が廃止された事から
基本的に自販機からの購入となります
4Fにお菓子類、飲料、アイスの自販機、
5Fにアメニティ、飲料、アイスの自販機が
設置されています
おみやげ、アルコール類は
レストラン営業時間内のみでの
販売となっています
自分はうっかり小銭を切らして
アイスを1つしか買えず
ゲームコーナーで両替出来るのも
千円札以下の額面のみでした
4F、5F、6Fをつらぬく
吹き抜けも特徴的
ステンドグラス調の装飾や
照明も美しいですね
最上階6Fには、
スカイラウンジが有ります
このフロアにはイスが
あちこちに配置されていて
パソコン作業をされている方や
グループでおつまみを手にお酒を
飲まれている方も居ました
夜行便で外の展望が無いのが
もったいないところです
展望デッキに出てみました
先代のツインファンネルから
1本の大きなファンネルと変わりました
新造船がデビューした頃、
ファンが最も残念がった部分ですね
ただ1本ファンネルになった事、
大型化した事で、
展望デッキはかなりの広さが有ります
入口が目立たない鉄トビラになりました
内側にもトビラが有って2枚トビラ仕様
手すりから前方は船員区画、
出港前につき
ブリッジにも明かりが有ります
スカイラウンジを前方から見たカタチ、
丸みを帯びた形状が特徴的ですね
先代も展望ラウンジは
同様のデザインでした
出港20分前ですが、
トラック、トレーラーの積み込みは
休む事なく続けられています
先代と比べると大型化にともない
車両積載能力も向上しており
これだけ積んでも
まだまだ余裕が有りそうです
最後の車両が船内に積み込まれ
トモ側ランプウェイが格納され
主機がスタンバイ状態に入りました
ボーディングブリッジも離れました
スラスター起動で船体も大きく振動し、
ゆっくりと船体が岸壁を離れます
最後のトモ側のホーサーが船長の
「トモ、ラインレッコー」の合図で外され
出港しました
かなり短的に発音されていたので、
普通の人には
分からないくらいだったかもしれません
22時07分に本船は出港しました
大阪港では旋回せずスムーズな出港、
先代では後退後旋回をしていたので、
見どころは多かったのですが
あっという間に増速体勢に入りました
大阪のビル群を背に大阪を後にします
ギャラリーには新造船の写真が
ここに絵が掛かる事も有る様ですが
長距離フェリーではおなじみの
記念撮影用の船長服も有ります
乗船記念スタンプを押してみました
フォントやデザインは
先代のものと変わらないものの
スタンプがシャチハタに変わっていて
ムラなくきれいに押す事が出来ました
スタンプは案内所に有ります
係員巡回中は案内所が閉鎖されますので
ご注意を❗
神戸〜新居浜航路の
「おれんじ ホープ」とスライド
貨物主体の航路ながら
旅客扱いもあります
この頃一時的に
レストランが廃止されていましたが、
先日若干の縮小をもって復活した様子
いつかチャンスが有れば
乗ってみたい船です
1時間ほどで前方に明石海峡大橋を視認
何度もアンダーパスしているものの
夜間の明石海峡は格別のものです
瀬戸内航路の見どころの1つですが
23時頃の通過で
人の姿は有りませんでした
明石海峡を通過したところで居室に
戻りました
テレビのスイッチを入れると
こんな画面が
もちろん他の番組も見られますが、
自分の部屋で大まかな航行位置を
知る事が出来るのはうれしいですよ
船内の探訪をしてみました
特徴的なカーブを描く
階段エリアは先代を思わせる造り
案内所は階段の下にシンプルに
造られています
4Fの後部のレストラン入口
朝食営業は朝6時からです
キッズルームも有ります
深夜便ですから、
ここで遊ぶという事も出港まででしょう
4Fと5Fは主にこの大階段を利用して
移動します、
他にも客室エリアに階段室も有ります
5Fには両サイドにテレビエリアが有り、
大型テレビが備わっています
消灯時間前にはこの辺にも
人がチラホラ居てテレビを見られていました
5Fにはマッサージチェアのエリアも
4台も並んでいるのは
あまり見られませんね、
有料ではありますが意外と人も居ましたよ
もちろんフェリーでの入浴も
楽しみの1つです
大好きなジェットバスも有って
とてもきもち良いものでした
ただなんだか湯温が高くて
長く浸かれなかったのが残念
洗い場の個数が多くなっていて
それぞれも仕切りがされていて
良かったですよ
日をまたぎ1時頃に
備讃瀬戸に入りましたが、
瀬戸大橋をアンダーパスするには
まだまだ時間が掛かる為に
早めに寝る事としました
夜勤明けから旅行に入っているので、
すでに起きてから30時間を越え、
疲れていた為です
朝4時半に目覚ましをかけていたものの、
気が付くと5時半で寝過ぎました
早めに片付けをして、
今治造船の西条工場を見るつもりが叶わず
居室から外の風景を眺めます
旧発着所とターミナルビルは取りこわされ、
面影を残すのみとなりました、
ここに半年前におれんじ7で入った事が
なつかしく感じます
駅員配置ですから、
ここから各方面へと足を伸ばす事が出来ます
個室料金も安く設定されているので
これからも積極的に利用していきたい
航路ですね、
またいつか❗、おれんじ えひめ
おれんじ えひめ
船種 フェリー
船籍 日本
所有者 四国開発フェリー
運用者 四国開発フェリー
建造所 あいえす造船
母港 愛媛県西条市
姉妹船おれんじ おおさか
建造費 約80億円
信号符字 JD4400
IMO番号 9820946
MMSI番号 431011673
経歴
進水 2018年4月18日
就航 2018年8月25日
要目
総トン数 14,749 トン
排水量 18,864 トン(満載時)
全長 199.94 m
垂線間長 187 m
全幅 27.5 m
型深さ 10.2 m
満載喫水 6.7 m
機関方式 ディ一ゼル
最大出力 13,500KW
最大速力 22.784ノット
航海速力 19.0ノット
旅客定員 519名
車両搭載数
乗用車45台・12mトラック175台