環境の良い土地へ移ってからもうすぐで3ヶ月になる。

鶏たちも大きく成長し、初めてたまごを産んでくれた感動は経験した人にしか分からないかもしれない。

毎日が前の生活と変わり、好きなリメ缶作りや絵を描く室内作業が減った。

その代わり野外作業が多くなり色黒になってしまった。

そして室内に居るAmaeにとっては少々不満があったようだ。

わたしの部屋はまるで鶏小屋のように、雨の日と夕方からは鶏たちが放し飼いとなる。

そんな中、Amaeは鶏たちと仲良く共存しようと我慢することが多かった。

自分のご飯を横取りされても突かれても、決して怒ることもなくわたしの気持ちを察してくれた。

わたしはそんな優しいAmaeに甘えて、鶏たちや多肉植物に夢中になり、Amaeとのコミュニケーションを怠っていた。

口を聞けない動物たちとは意識の会話をするしかない。

しかし、わたしの意識は違うところばかりに行っていた。

元々下の世話が上手くなかったAmaeは、今までに何度も失敗を繰り返してきた。

しかし、トイレで用を足すという習慣は人間のルールで、動物たちにはそのルールはない。

人間と同じ空間を過ごし、教えることで覚える子もいれば、鶏たちのように覚えられない動物もいる。

そして共存する事でお互いのサイクルも分かってくるので、同じ部屋で生活することはさほど大変なことではない。

ところがここ二日間災難は続いた。

わたしは毎年年末近くになると大怪我をするというサイクルが3年続いた。

そして最愛なるパートナー犬ライトが暮れに他界したことで、大怪我をすることはなくなったが家族は毎年心配する。

災難はAmaeの下の世話事情だ。

最近続け様に失敗を繰り返し、わたしは毎日のように布団やシーツなどの大洗濯をした。

その中、今度は加湿器を倒され部屋中が水浸しになった。

布団やシーツなどが乾かぬうちにカーペットなどの大洗濯をするとととなり、娘に一言言われた。

やっぱり年末は何かしら起きるね‼︎
気をつけてね!!と苦笑い。

この年末サイクルにどんな意味があるのかはあまり気にしていないが、Amaeの気持ちが少し分かった気がした。

きっと寂しかったのだろう。

毎日オモチャで遊んでくれたわたしが全く違うモノに夢中になっている。

そんな時に考えついた最強な案だったのだろう。

自分に目が向く最強な行動だ。

すまんね‼︎ 気づけなくて。

やっとわたしの気を惹きつけられたAmaeは満足気な顔でわたしを見る。

言葉は話さないが、しあわせそうで安心しているように見える。

わたしを選んで来てくれた生き物たちの気持ちをもっともっと分かってあげなくてはいけないと反省した。

明日はライトが虹の橋を渡って4年目になる。

年月が経つ速さに驚くと共に自分の歳にも驚く。

世の中は相変わらず混乱続きだが、わたしの頭の中はやっぱりお花畑だ。

常に良い思考と心地の良い波動を持ち続け、この荒波を乗り越えたい。

今日もありがとう‼︎ 心から感謝。